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20代からの隠居生活。身軽に自由に生きていく。#2「遠距離恋愛編」
雨の音??
いや、雨は降っていない。
とめどなく流れ続ける水の音
これらは全て湧水の音だ。
今は夜の23時
慣れない場所に身を置くといつもこうだ。
いつもだったらぐっすりと眠っている時間だけど、今日は何だか眠れそうにない。
身体はひどく疲れきっていると同時に
ひどく覚醒しきってる。
そういえば、四国で20日間農業のお手伝いでシェアハウスをした時も、最初の1週間は全然眠れなかった。
そういうものだ
いつもと違うベッド
いつもと違う音
いつもと違う匂い
いつも隣にいるはずの人がいない
彼と離れるのは、私にとって大きな手放しだった。
お別れしたというわけではない。
何なら今週末、荷物を届けにわざわざ関西から来てくれるそうだ。
今日の夜は電話もした、朝もした。
今日は彼の誕生日だった。
出発の前前日から、お誕生日の前前夜祭をして、
おめでとうを何度も伝えた。
私たちは控え目に言って、お互いを強く必要としていた。
だけど、私から離れること決めて、
「もっと身軽で自由に生きていきたい、
自分の力を試してみたい、自立したい」と
彼に告げてここにやってきた。
何でわざわざ離れなきゃいけないのか、
自分でもわからない。
今までの暮らしも最高に幸せだった。
でもいつも心の奥底でお互いわかっていた。
いつかその時がくれば、私は1人でどこかへ行くと。
2人ではなく、1人で。
だからわけもわからずよく泣いたものだ。
まだ私が離れる根拠なんてどこにもないし、
どのタイミングで、どれぐらい離れた場所に行くのかも全くわからない状態のまま、
何度も何度も2人で泣いた。
半年以上をかけて、私たちは涙を出しきった。
側から聞いたらおかしいと思われるかもしれない。
だけどそれぐらい、私たちは今回の出来事に対して、多大なる準備をしてきたんだ。
人生の流れが巡ってきた時に、その波にのっていけるかは、その時どれぐらい身軽でいるかだ。
「仕事があるから」
「家庭があるから」
「予定が詰まってるから」
「お金がかかるから」
「周りが反対するから」
何かに寄りかかりすぎていたり、縛られているものがあったりすると、肝心な時に身動きが取りづらい。
そもそもチャンスというのは、心の準備ができた人の元に差し出されるのかもしれない。
彼には彼で、今の場所でまだやることがある。
私は私で、新たな世界へ飛び出すという人生の流れがある。
また会おう。
そして、成長した姿をお互い称え合おう。
そんな新しい関係性もありだよね。
明日からは新しい仕事だ、そろそろ寝るか。
夜のつぶやきにお付き合いいただき、ありがとうございました。