娘の葛藤を見てパパ限界かも
0:10 娘就寝
2歳の娘と布団に入ったのが22:00だった
コロナのせいで面会禁止。
両親はおろか娘も出産後かけつけられない。
退院まで5日。娘がママと赤ちゃんに会えない5日間がはじまった。東京では1ヶ月2ヶ月会えない日が続くことを聞いていたので、たった5日、どうにか乗り越えられるだろう。そう思っていた。
どうやら、私が限界かもしれない。
私は二男で、従兄弟の中でも末っ子、親戚一同の宴の席、何を言ってもウケ、兄は後ろで私を支えてくれる、そんなビデオが多い。もてはやされて生きてきた。私が産まれた時、兄はどんな気持ちだっただろうか。想像したこともなかった。
娘の気持ちに寄り添うしかない。
寄り添いすぎるあまり父親としての平常心を忘れかけたので、ここに記録する。
この5日間は、私の実家で暮らしている。
1日目の夜は、「ママ〜会いたいよー」って大声で泣きながら、泣き疲れて寝た。
これは想定の範囲内だった。
2日目の夜、なるべくLINEでビデオ通話しようと決めていた。20:00に一度かけたのだが、その時はご機嫌斜めで自分から通話終了ボタンを押してしまう。何度かけても「もういい」っと。なんか違う。日中の動きや態度からも情緒不安定な様子が垣間見れた。
兄家族に電話をして、2個上のお姉ちゃんと話して少しずつ笑顔が戻ってきた。
22:00 おじいちゃんとおばあちゃんと離れ、床につく。
私と2人だけになったからか、ちょっと気が緩んでママと喋りたいと言ってきた。
ママとLINEビデオ。
寂しくて寂しくて今にも張り裂けそうなはずなのに、明るく元気に毅然と振る舞う娘の姿が、父としてはもういたたまれなくて、ツーっと泣いた。
電話越しに涙をすする音。
妻も堪えているのが伝わってくる。
ママが「ちょっとトイレに行ってくるね、赤ちゃんちょっと見ててね」と離席。
画面には赤ちゃんだけ。
「おーい、赤ちゃーん、かほちゃんここにいるよー、抱っこしようねー」
一生懸命、彼女なりに発した一言一言が悲哀に満ちている。
そう感じるのは私だけだろうか。
彼女なりに精一杯考えて、かけた言葉の選択に成長を感じ、感心すると共に、
涙で前が見えなくなった。
声を出したくなるくらい泣いた。
今も思い出すだけでグショグショになる。
他にもメモしたいなって思う素敵な言葉をたくさん投げかけていたのだが、これ以外を覚えていない。私的パンチラインだったようだ。
コロナが憎い。コロナがなければ、今ごろ抱っこできている。夜は一緒に寝れなくても、日中会っていれば、全然違ったと思う。
24時間×5日=120時間
連続で会えないということになる。今まで経験したことのない会えない時間。彼女はこの時間どんどん精神的な成長をみせるだろう。
今、久しぶりに会ったことを想像するだけで、声が出そうだ。
後3日の辛抱、頑張れ娘!そして俺!
3時に目が覚めて、約2時間書き続けた、少しは落ち着いた、ふぅ。