『仕事をつくる』のむずい説
CHACOは開業から16年。広告の企画・制作を受注することで売り上げを立ててきました。なので、『受注する』ということに関しては、ある程度はうまくいっているのかなと思います。
ところで、世の中では、ぼくのような仕事(デザイナーとか、コピーライターとか、プランナーとか、監督とか)の人を“クリエイター”と呼んだりしますが、ぼくは自分のことをクリエイターと思ったことがありません。ぼくらのような技術者に広告制作を依頼する側、元となる仕事をつくった人の方がよっぽどクリエーターだと思います。
ぼくらのような受注型の仕事のつくり方というのは基本営業です。仕事を持っている人に対して「仕事ありませんか?」とアプローチするのが一般的です。「なんか、面白い案件ないですかねー?」と少しだるそうに言ったりします。仕事を自分でつくるという発想がそもそもありません。
で、表題の『仕事をつくる』のむずい説について。ぼくも、そろそろいい歳になってきたので、受注仕事ではなく、自分自身でプロダクトなりサービスなりをつくりたいと思っていますが、それがなかなか難しい。
ぼくは、CHACOとは別に会社を起業していて、その会社は自らで仕事をつくっています。ただ、そこでもぼくは仕事をつくっていません。起業メンバーの中に強烈にやりたいことがある人物がいて、その人物が仕事のかけらをつくって、それを元にぼくがブラッシュアップする、という役割です。そう、どうやら、ぼくは仕事がつくれない。クリエーションしてない。
なので、ぼくの目下の宿題は『仕事をつくる』ことです。今さら、って感じでもありますが、長い人生、これくらいのチャレンジがないと飽きそうです。頑張ります。ネタはあります。あとはやるだけ。それが難しい。