03.家が決まる
移住先が決まりましたが、早速引っ越し先を探さなければなりません。
サラリーマンであれば、転勤などで引っ越し先を探す時は不動産屋に相談してマンションやアパートに引っ越しとなるのがスタンダードだと思いますがが、我々の場合は違います。
農家になるので、農機具置き場や軽トラを置く場所などスペースが幾らあっても困ることはなく、ましてや男2人暮らしの予定。倉庫と駐車場がある大き目の一軒家がいいなと思っていました。
とりあえず不動産屋を探してみようとググってみたものの、町に不動産屋がありません・・・。
これはどうしたものかと再び町に相談してみると、NPO法人で移住者に住居を斡旋してくれる方がいらっしゃるとの事でした。所謂
早速紹介された方に電話をすると、色々希望もあると思うので打ち合わせしましょうと。そりゃそうだと前回の町との打ち合わせから日が浅いうちに再び町へ向かいました。
打ち合わせをして初めて気が付きましたが、農地が決まらないうちに住居を購入してしまうのは危険でした。
そもそも農地を手に入れること自体が難しいのに、やっと見つかった農地が家から遠くては畑に通うもの大変。気軽に畑を見に行くことも出来ません。
農地が決まる前に住居を購入するのはリスクが高すぎます。
少し考えれば分かるだろうに、少し焦っていた私には盲点でした。
担当の方と色々お話して、ひとまず新規就農研修期間の2年は賃貸物件に住んで、研修期間中に農地と住居をじっくり吟味しながら決めましょうということで決着しました。
一軒家の賃貸物件ってそんなにあるのかな、と思っていましたが空き家バンクには一軒家の賃貸物件が多く登録されていました。
むしろこの町にはアパートが数えるほどしかなく、賃貸物件は9割が一軒家だそうです。
地方の空き家問題は、私が思ったよりも重大かつ加速的に進んでいました。
数件内覧して、比較的築浅かつ綺麗に手入れされている物件を見つけました。担当者曰く、空き家バンク利用者が最近増えており、物件を新規登録するとすぐさま入居希望の連絡が来るとの事。この物件を見送っても、より条件の良い物件が出てくる可能性は低いと踏んで、その場で契約しちゃいました。
これで無事住む家も決まり、あとは引っ越しして新規就農の研修先を見つけるだけだと思っていました。
後日、仮住まいとは言え家が決まった報告と併せて新規就農研修先の相談に町の担当者に会いに行くと、町内に新規就農希望者を受け入れる研修先が無いとの事。どうしたものか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?