見出し画像

玉響の詩



殺しにくる

見境のない

仕草で


見とれている

直刃のような

眼差し


重ねられた羽衣

屍は山河ですすいで

手折られた精霊

流れ星のような美しさで


首元で揺れる

銀色の勾玉

しんと森へ響いて


青く光る

蟲らの声よ



茶埜子尋子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?