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茶埜子尋子
2024年2月27日 19:27
生まれてすぐはなにも見えなくてペルシアの空は心のなかに夢のような溢れだす心地本物はいつもここに信じていいの懐かしいのはペルシアの空に全て置いてきたの風は吹いている渡り鳥語りかけてるよう優しさはいつもここに信じていいのきっと本当なんだろう七つの星が呼んでいる聞こえているよペルシアの空茶埜子尋子
2024年2月20日 19:21
ひし形のランプで樹洞を照らせば美しいくに この世の隠れ家きっと見つけてしまったからいのちのならわし染みこんでゆくのすっかり目はさめて呪文のようにささやくの"イル・フォー・ド・トゥー・プール・フェール・アン・モンド"茶埜子尋子
2024年2月19日 19:24
からだ中 幸せにひたしてそっと息を ふきかければこの場所はぼくのひとりじめくらり とわりしのびよる悪魔をむかえいれようまるいあわでせっけんにかえよう めまいゆられてほほうめる桃色の恋シャボン玉が飛んだ茶埜子尋子
2024年2月18日 20:03
むかえにいくわやさしい気持ち こぼれ落ちる前に魔法のことば やさしいうた きみに捧げるうたむかえにいくわなみだの音が こころくすぶる前にあなたの話しよくきかせて きっと遠くないからふりむいて ゆらゆら人影が あなたへ"もどりたい もどれない もどりたい もどれない"記憶をあばいてむかえにいくわやさしい気持ちこぼれ落ちる前に茶埜子尋子
2024年2月17日 19:36
青いうろこ流れ星のように海に散りばめてむらさきの雲をこえてゆくりゅうのおひげ優しくしなやかに穹に舞いあがれ永遠のひかり白いかぜ透明なまま流れだしてこの痣は生きてる印茶埜子尋子
2024年2月16日 19:17
ぼうえんきょうから見たの青いひかりにひかれて宇宙にたったひとつだけ美しい惑星プラネタリウムみたいな鉄くずのエレジーブリキのような輝きがお好きなんですねざくろは初恋の色カマキリはみならい侍わたしはハズレのあみだくじみにくいアヒルは悟りを開く教祖の誕生Uh...きみの間違いは全部この世の発明なんだから好きにしちゃっていいよみんな知らないだけそうさ僕らを狂わせ
2024年2月16日 12:26
うすべにのおひな様子どもたちの手をとってその唇はきっとほろ酔い風が桜に染まるのと星がおかしにかわるのはきみの きみのきみのせいきみにふれると桜になるよ蹴鞠 曲水花化粧祈る手に夜桜茶埜子尋子
2024年2月14日 19:43
窓から果実を落とせば夢見心地ちっぽけな世界でわたしは幸せになるやさしい明日つまみだしてルネサンスの香閉ざされた世界へ高くたかく飛んでゆくお花畑おしゃかさまのやさしい声茶埜子尋子
2024年2月12日 12:42
羊が一匹痩せた花をみてる道に迷っているの羊が一匹もう戻れないねおかし無くしちゃった草むらに消えてゆく秘めやかなしるし 世界のことわりを知ったあなただからいま 手をのばすの羊が二匹怯えないでまちがえちゃうから正しいばしょをおしえて見開きの絵本もうおわったのもう一度はじめから読んであげる茶埜子尋子
2024年2月11日 20:08
あなたの狂気に耳すませて泣いているあの子を連れていく盲目のウミガメ真珠や白装束珊瑚の鱗どれもどれも美しいものばかり 茶埜子尋子
2024年2月10日 20:30
とぅいんくる とぅいんくるりーとるすたーキラキラひかる小さなステッキをくるくるくるくるりーとるすたーって遊んでる羨ましいな妖精さんの特権気まぐれなウインクバレエのような軽い羽ばたきそんなに見つめないで花にしちゃうわよ脅し文句もかわいいのね茶埜子尋子
2024年2月9日 19:16
青い血が流れている脈の音は小川のように新しいうたを歌ってる小さな白い蝶が肩に乗ってぼくに揺られてささやくのお空に近いねお空に近いねきみもあの空と同じ色きれいな青だねさいごの青だね茶埜子尋子
2024年2月4日 15:26
川の流れに寄り添いながら西へ向かう星に手をふるの春の風を瞳にためて今日しか見れない虹をつくるの街は冷たく音も立てずに私の歌だけが響いてる朝のつゆが枕をぬらし前と変わりなく時を刻むの柔らかい音季節を知らせる春雨茶埜子尋子
2024年2月3日 18:53
夜を導く無数の星たちが水平線に消えてゆくクジラの背中のような世界地図にぎりしめて夜明けの歌を歌ってる私の髪もあげるねネックレスもブレスレットも身もこころも波のおとを指でなぞってさいい気持ちがしたら星クジラ海の心臓を月にかざして透けて見えたら星クジラ月明かりの夜クジラの夢茶埜子尋子