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6.トイレットペーパーの芯、あなたは切れたらどうしますか?

良くない流れの日ってあると思う。
朝から雨が降っていて、保育園の送りで既にビショ濡れ。
カッパも全く役に立たず、
濡れ鼠のような姿で会社に出社する。

ホット一息、あったかいコーヒーでも飲もうかなと
気分を入れ替え席を立ち、給湯室に向かう。
お湯を入れて半分のところで、ポットのお湯の残量が足りないことに気づく。

くっそー!

カップはひとまず放置して、お湯が沸くまで待つ。
数分経つと、
給湯室が渋滞し出して、お湯が沸いてないとわかると、引き返す人たち。
『すいません、今水足したばっかりで、、、』
何だか気が利かないヤツみたいになって、
気まずくなってトイレに向かう。

モヤモヤした気持ちで個室に入り、用を足し終わってふと見たら、
悲しいかな、トイレットペーパーの芯だけが残ってる。
その時点で、ポットのお湯が沸くよりも
遥かに早いスピードで、私の脳内は沸点に到達した。

んだよ!!!
もはや声に出てしまっている。

用を足し終えた状況のまま立ち上がり、
頭上にあるトイレットペーパーのストックを3つ取った。
残った芯と交換し、予備の指定位置に置いて 
ようやくいつもの流れが再開できた。

チクショー!!!



2度あることは3度ある。
手を洗おうと鏡の前に立ち、お化粧を直して、よーしバッチリ。
お手拭きペーパーに手を伸ばすと、残りは数枚。

ん゛〜〜もう〜!!
ほんとなんなの!!!

ビショビショになって吸い取らなくなったペーパーをゴミ箱に投げ捨てて、
後の人に気を使って、充分に拭けずにトイレを後にする。
トイレのドアを濡らさぬように、自分の袖で取手をつかんで席に戻る。

ハーァ、、、、、疲れた。。。。


朝のたった10分間で、
私の1日分のイライラマイレージ、速攻使い果たした。


カリカリしながらも
パソコンを開いて、仕事開始。
そんな日はメールを打つ音がいつもより大きく響いている。

カチカチカチカチ、、、、、、、、、、、、



てか、何で?
何なん?

そもそも、お湯使ったんなら、使った分入れろよ!
何の為の目盛りだよ。
何見てお湯入れてんだよ。
てか、何見て生きてんだ!!
何とも思わんのか。

トイレットペーパーにしてもそう、
たった5秒、いや3秒じゃん。
ゴミ箱あるよね?
普通捨てない?
次の人困るのわかるよね?
あれが大の方だったらどうすんだっつーの。
この時代に、紙が無くって困りました。。。って、
野外フェスかよ!
キャンプかよ!

なになに、もしかして、掃除のおばさんの仕事がなくなるから?
優しさかっ?
そこまで気ぃ使えてんなら話は別だけど、
トイレットペーパー換えてくれて、お仕事とらないでって
怒るお掃除のおばさんいないと思うけど!!
何なら、おばさんいっつも不機嫌なの、そのせいなんじゃない?



あー、1回忘れよ。
ダメダメ。
ほんとイライラするっ!!


人の何十倍もイライラスイッチを持っていると自負する私。
頭の中の誰かに、さっき起こった一部始終をひたすら話し、
やり場のない怒りを再燃させる。

会社で遭遇して、頭に来る出来事ベスト3を
朝のたった10分足らずで一気に制覇するなんて、 

ほんと、なんて日だ!!




今までの私はそんな感じだった。

だけど、今の、
ここ5日間で私は変わった。


ノートを初めて、好き勝手に文章を綴るようになってから
今までだったら、怒りの頂点に達し、大沸騰してたことも、


おっ♪
またやってくれっちゃってますー。。。。
ハイハイ、これね、この感じ。
いーよいーよ、
もっと面白くしてくださ〜い(^○^)

むしろニヤニヤして、他人事の野次馬のような気持ちで俯瞰できるようになった。
こんな短期間で、何という大きな変化。


私のイライラスイッチが一番発動するのは、両親と関わる時。
電話の何気ない会話でイライラ、
義理の両親からのプレゼントや連絡、手紙に対して
大胆なくらいのレスの無さ。
どんな神経してんだ、と毎度思考回路を疑ってきたが、
私はその理解不能な気持ちを、当人達にダイレクトに伝えてきた。

そんな私を見かねて、姉が言った。
『確かにうちの親は、あなたの理想の両親像には、程遠いかもしれないけど、
じゃあ自分は理想の娘になれてるの?』



ギクッ!!!(古)


そんな事考えたこと無かった。
平然と正論のように文句しか言わない娘。
普通じゃないと罵声を浴びせ
怒る事はあっても、感謝の言葉一つない娘。。。



そんなヤツ、、、、
マジ性格悪いじゃん!!!
人のこと散々神経疑うとか、
気が利かないとか言ってるけど
トイレットペーパー換えないくらい、可愛いもんだわ。




私は今までの自分を省みて、言い放った数々の言葉を思い出した。
腑に落ちない事は沢山ある。
周りの親と比べると、首をかしげたくなる事ばかりだ。

だけど、
認めたくないけど、、、、、


確かにこんな娘、ちーーーっとも可愛くないな。。。



それ以来、
会社でも家でも、義母でも、夫でも
何か癇に触るような事が起きたら


待てよ、
これ、同じことを私も誰かにやってるんじゃないか?
それを気づかせるために、ワザとやってくれてる?

と自分を省みるようになった。
アラフォーにして、1歩成長。
人の振り見て我が振り直せ。とはこの事ですな。

自分の中でも消化しきれなかった、この性格。
イライラと同居が当たり前と思って生きてきたけれど、
ノートと姉のお陰で、心穏やかに過ごせる今日この頃。

考え方が変われば行動が変わる。

毎日ニコニコご機嫌で過ごせたら、なんて素敵なんだろう。

あんまりにもイライラしなくなって、
ノートに書くことが無くなったらどうしよう。
とあらぬ心配までし出したけれど、
そうすぐには人って変われない。

だけど、心掛ける事はできるから、
引き続き、我が振りを直し続けたいと思います。

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