教員を志望する理由

採用試験の勉強をしていくにあたり、教員を志望する理由についてまとめる必要が出来たため、保存や内容整理も兼ねて書き連ねていこうと思う。

教育との出会いとしては、自分の父が小学校の教師をしていることが大きいと思う。働きぶりを見ることはあまりないが、採点作業を近くで見たり、夏休みに職場の学校に連れて行ってもらって図書館で勉強したりしたこともあった(本当はダメなのかもしれないが)。高校生になり、進路を考えなくてはならなくなった時、いろいろな思いが結びつき合って教師を目指すようになった。恐らく面接や志望理由書に書けることではないが、私の偽りのない思いとして書いていこうと思う。

地方の進学校だった母校では、華々しい東京生活を夢に見て、廃れた地元の姿に見切りをつけていた人が多かったように思う。当時の私はそれがとても悔しかった。生まれ故郷が田舎だったことによって人生まで否定されたような気がしたのだ。確かに電車もバスも少なくて遊ぶところもない地元は田舎だし不便だった。それでも「ここに生まれて良かった」と思いたかったのだ。次第に私は、今から生まれてくる地元の子供たちには「ここに生まれて良かった」と感じて欲しいと思うようになった。

高校時代、周囲には、京大に行って経済を学びたいだの、医学部に入って医者になりたいだの、いかにも社会に貢献できそうな夢を語る同級生が多かった。特にぱっとしない成績だった私も地方創生に興味を持ち、地元をもっと盛り上げる方法について考えるようになった。結局、地元に近い地方国公立に進学したが、地方創生は一筋縄ではいかない問題であることを実感した。地方分権が進んだとはいえ、東京一極化や人口減少は続いている。自助努力の限界もあると悟ったのだ。結局、上から何とかしなければ解決することは無い問題だと気が付いたのだ。(決して自分の意見が全て正しいとは思っていないし将来読み返したら意見が変わっているかもしれないが、地方では職や利便性に限界があるし、他地域から人を奪い合うような地域おこしに未来はないと思っている。結局国が動いてどうにかするしかないのではないか?)

社会心理学や社会の構造に興味があった私は、この興味関心を地方創生に生かせないかと大学1,2年生の時にインターンや講義で思索を深めた。それでも何も革新的なアイデアは思いつくことは無かった。敷かれたレールから外れるのは相当怖いことだった。そして、私は夢を次の世代に託すことにした。中央で働ける人、地元を愛する人を育てていつか革新的な打開策を講じてほしいと思うようになった。私が教員を志望する根本的な理由はこれである。もちろんこれだけではないが、
・生まれ故郷に誇りを持てること
・地方創生を進める人材育成
これは私の中で大きなテーマになっている。もしこれから信念が変わったらその時はまた新しく文章にまとめようと思う。

なぜ高校教員なのか、なぜ公民なのかという部分をまたいつか文章でまとめようと思う。試験勉強をせずにこの文章を書いていて、少し不安になってきたため、勉強に戻ろうと思う。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
笹かま


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