Sasakama

高校公民科教員志望大学生。趣味はカメラと旅行と映画

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最近の記事

差別がなくならない理由の考察

ジャン・ボードリヤールの著作『消費社会の神話と構造』を応用して差別が消えない理由を考察していきたいと思う。 まず、この問題について考えた理由から話していこうと思う。大学の講義で「女性の化粧義務は必要か?」という議題について統計を用いながら、義務化賛成者の根拠(例えば、化粧をしていないのは不快でありマナー違反など)が果たして本当なのかを検証して、結果について議論するという講義であった。結果としては、化粧をしていないからと言って不快に思う客はほとんどいないというデータが示され、

    • 「チ。」と教育

      私の好きな漫画である、「チ。」がアニメ化されて話題になっている。この漫画の好きなところを語りつつ、自己実現について考察したい。 (このnoteは多少のネタバレが含まれます。) まず、この物語で最も重要な要素は「意志の継承」ではないだろうか。地動説を弾圧しようとする勢力がいくら異端者を排除しようと、地動説が存在する限り、死んでいったものの意思を誰かが引き継いだ。また、地動説の灯を絶やさないために重要だったことは「追い詰められた異端者が次の者に託す」ということである。当たり前

      • 理想の社会科教師とは何か

        経緯 実務経験がない私の意見は理想論でしかないだろうが、大学生が理想を語らず誰が語るんだ!の気持ちで書いていこうと思う。理想の教育像なんて学習指導要領に書いてあるじゃないか、という意見も一旦無視する。 公民科(社会科)はしばしば暗記科目だと思われがちだ。共通テストを見ても、多少説明文や導入が長くなったくらいにして結局はキーワードと人物を結び付けて覚えておけば結局8割程度は取れる知識ゲー的な要素がある。選択式ではそれが限界であることなど重々承知だが、公民科をただの暗記科目だ

        • 教員を志望する理由

          採用試験の勉強をしていくにあたり、教員を志望する理由についてまとめる必要が出来たため、保存や内容整理も兼ねて書き連ねていこうと思う。 教育との出会いとしては、自分の父が小学校の教師をしていることが大きいと思う。働きぶりを見ることはあまりないが、採点作業を近くで見たり、夏休みに職場の学校に連れて行ってもらって図書館で勉強したりしたこともあった(本当はダメなのかもしれないが)。高校生になり、進路を考えなくてはならなくなった時、いろいろな思いが結びつき合って教師を目指すようになっ

        差別がなくならない理由の考察

          部活動指導について

          働き方改革や教育改革として学校は大きく変わり始めているが、部活動指導はここ数年で特に大きく変わったと感じる。私の母校は元々部活には強制的に所属する必要があった。それがここ数年で所属自体が任意になったという。これまでも運動格差という表現はあったが、今後は一層運動経験に差が出ないか心配になる。文化部であっても、何かしらのコミュニティに所属していることで得られる体験は少なくないと考える。部活自由化が何をもたらすのかは今後も注視したい事柄である。任意制を否定的に感じてはいるものの、大

          部活動指導について