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クレープ屋が営業中、常に心がけていること
こんにちは!戸越銀座でクレープ店「NagiCrepe」を経営している渚です。
今回は、私が店舗でクレープを提供する時に常に心がけていることについて書いていこうと思います。
それは一言で言うと、「このクレープに、お客様は〇〇円支払ってくれているんだ」ということです。
自分の作った商品に対して〇〇円支払ってくれていることのありがたみ
やはり、自分が心を込めて作ったものに価値を感じて購入してくれる人がいるっていうのは、本当にありがたいことだなぁと。
だからこそ、その商品がお客様にとって、〇〇円の価値を感じてもらえるものになっているのか?を常に考えています。
キッチンカーのクレープ屋さんをやっていたときから、間借りのクレープ屋さん、過去に2回開業した店舗をやっているときも常に、その瞬間に作るクレープが「〇〇円の価値を提供できているのか?」を考えてきました。
価値の中には、食材や味というのはもちろんですが、作るのにかかる時間や待っている空間、接客態度、包装の質なども含まれています。
今、私の店舗で出しているクレープは500円~800円の価格帯です。
それがクレープとして安いのか高いのか、というのは人によると思いますが、私自身は1食のスイーツで500円~800円を支払うときはある程度慎重になるし、満足できなかったときは残念な気持ちになります。
自分自身が慎重になるような価格帯の商品をお客様に提供している自覚はあるので、その商品が購入した人にとって「その価格を支払っても食べてよかった」と思ってもらえるようにしたい。逆に言うと、「この商品にこの価格を払いたくなかった」という思いは絶対にしてほしくない。
当たり前のことですが、店舗に立っているときに一番心がけていることです。
商品の味だけではなく、見た目や量、お店の雰囲気、接客、衛生面も
先ほどもさらっと書いた通り、商品の味をできる限り美味しくするのはもちろんのことですが(味に関しては好みにもよるのでどうしようもないケースもありますが)、クレープの見た目、クリームやトッピングの量、店内の雰囲気、価格に見合った接客態度、そしてちゃんと安心して食べられる衛生感、というのもとても大事にしています。
量については「多ければよい」ということではなく、最後までちゃんとトッピングが入っている状態を特に心がけていて、「最後までお客様をがっかりさせない」というのを一番に考えています。
というのも、皆さん体験あるかもしれないですが、クレープの頭部分にはトッピングがたくさん乗っていてかわいいし美味しかったけど、中身はクリームしか入っていなくて(中にはクリームすら全然なくて)スカスカでがっかり…みたいなことを何度か経験して悲しい気持ちになったりしたので、当店のお客様にはそういう想いは絶対にしてほしくないと思っています。
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わらび餅が入っていたりで楽しめるように工夫しています
現状はクレープの「製造」部分は私がすべて担っている(接客部分はバイトの子に任せる日もあります)のですが、
それでも、クレープという商材はどうしても毎回内容量に対しての誤差が出てしまうので、特にトッピングするときは頭の中で
「このクレープは600円。期待した以上の満足感が提供できているのか?そして、いつ買っても期待値を裏切らないクレープになっているのか?」
と自問自答して、自分の中で納得できる質や見た目を維持しています。
また、どのお客様もまた次のご来店がある(以前ご来店があった)つもりで、「毎回同じくらい満足できるクレープが出せているか」というのも、結構気にしています。
また接客についても同様で、やはり残念な気持ちになるような接客は絶対にしたくないと思っています。
お店の雰囲気に合うようなある程度の笑顔や明るさというのは前提としてありますが、特に気を付けているのは、お客様からの疑問や不安を無視しない、ということです。
こちらの記事でも以前書きましたが、お客様に「注文したら次に何をしたらいいの?待っていればいいの?」などの不安をできる限り抱かせない、事前に解決する、というのを心がけています。
「次の瞬間、この方はどういう行動を取ろうとするのか、どういう疑問を抱く可能性があるか」というのを観察しながら考えて、できる限り自然に解決するようにしています。
「自然に」というのも重要で、そのお客様にとってちょうどよい会話量で終われるような接客がいいよねと思っています。「会話多いな~」とか「そっけないな~」とか、何かしら違和感を覚えたらよくなくて、できる限り自然だと感じる会話量の中で、お客様の不安はできる限り取り除くことが理想です。まぁ自分ができているかと言われると、おそらく会話量は多めになる傾向なので、できていないこともあると思いますが…。
ということで、商品・お店・接客についてもすべて、お客様が料金を支払って代金を払ってがっかりすることはさせないということを、常に心がけています。
意識するだけでも、お客様への想いが商品に乗っかる
以上のことを毎回「意識する」だけでも、かなり商品や接客のクオリティに差が出ると思っています。
特にクレープは、焼く人の力加減や丁寧さによってクオリティに差が出る商品です。少しの力の差で、生地の厚みやクリームのふんわり具合が全然変わります。
だからこそ、気持ちの部分が商品にも反映されると思っています。
「このクレープにはお客様の〇〇円がかかっている」という気持ちを常に心がけることで、その価値を期待してくれている皆様の想いやかけてくれた対価に応えられる確率はぐんと上がると確信しています。
・・・まぁ今思うと、それを心がけることができるくらい、製造している最中に心に余裕がある状態になるのに数年かかりましたが。
やっと、色んなことを気にしながら製造しても、製造も他のこともおろそかにならないようになってきたかな~という感じです。
まとめとあとがき
ということで、今回は「店舗での営業中、常に心がけていること」を書きました。
お客様全員に、完全に満足してもらうことはやっぱり難しいと思うのですが、全員に期待以上の満足をしてもらうんだ!という意気込みで毎日作っています。
戸越銀座の店舗はオープンして約半年、ようやく地域に馴染んでこられたかな?という感じなので、愛情は精一杯込めて、かつあまり気張りすぎないように、細くても長く、頑張ります😊
(正直、混雑度合いがぜんっぜん読めず、めちゃくちゃ難しいな~と悲鳴を上げる日々ですが、、、)
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ぜひ来てくださいな~~~✨
ではでは~~~!