しらふの戯言
柄にもなくプチ禁酒中。今日が33日目の夜。
プチとつけているのは断酒ではなく、あくまで期間限定のためだ。あと4日で、一区切りして終了予定。というのも、来週月曜から会社のイベントで北海道行きが決まっているのだ。
北海道に行ってまで、頑張ってお酒様を遠ざけるつもりは毛頭ない。おいしい空気とおいしい料理には、おいしいお酒は欠かせない。そんなわけで最初から終わりの決まっているプチ禁酒。
普段も、ときどき思い立ったように数日から10日ぐらいの禁酒はするものの、おとなになってから、ひと月も空けたのははじめてで、よく続くもんだと我ながら感心する次第。でも意外なほど飲酒欲求もなく、平穏な日々が続く。
振り返ると、それもこれも、いまだに不要不急の外出を控えているのが大きい。飲みに行くつもりがなくても、外に出ればいろいろな誘惑がある。誘惑されてなくても、自室にこもっているよりは当然開放的な気分にもなる。何気なく夕食をとりに入った飲食店で、うっかり生ビールを頼んでしまったりし勝ちなもので。外での軽いひとり晩酌はやっぱりオツなものである。
また世間の状況的にも飲みにはお互い誘いづらい雰囲気はいまだ続いており、そもそも仕事で同僚や部下らと会う機会も限られているので、流れで誘ったり誘われたりして、「禁酒中だけど、今日ぐらいは仕方ないな〜」みたいな軽いデキゴコロで意思が揺らぐこともない。
人間とは、かくも環境に左右される生き物なんだなぁと、こんなことで痛感しちゃうのもどうなのか、とは思うのだが、実際そうなんだ。慢心、環境の違い(言ってみたかっただけ)。
さて、禁酒中に問題になるのが、甘いもの食べたい症候群だ。
どうも完全な禁欲は難しいらしい。アルコールという唯一無二の脳内麻薬強制分泌ツールを遮断した結果、脳が代替手段としての糖分を欲してやまない。普段は見向きもしないコンビニスイーツを、ついつい手に取ってしまう。モンブランウメェ。
ぐぬぬ……、結局、意思弱ぇえんじゃん。意志薄弱。
結局、お酒を控える分、そういうのでカロリーを摂取してしまうので、痩せる気配はない。時間は有り余るので筋トレなどに精を出すが、行って来いなのか、特に良い変化は見られない。これは毎回のことだ。
禁酒による影響というと、そんなところか。時間は余るので、掃除洗濯やゴミ出しはこまめにするようになるが、それでも余る毎日の時間を何に使うか、選択肢は増えるよね。そして、よく眠る。
あ、もう一つあった。
よくわからないのだが、いくばくか、なぜか、体調が、悪い。悪い。悪い!?
体調が悪い!
良くなるはずでは?
なぜだろう。原因不明。このひと月で、異常なほど肩や首周りが凝り、痛いぐらいだし、起き抜けは全く関節が回らない。毎朝ストレッチとラジオ体操をしているが、焼け石に水のようだ。
腰にも普段はない痛みを感じる。目元には3箇所ほど原因不明の水ぶくれができ、いつもより目の下のくまが目立ってきたような気もする。たっぷり熟睡しているはずなのに。また、ダニではないはずだが、二の腕や胸に何箇所か赤いブツブツができている。
なんだろう。気圧の変化のせいか、それとも感じていないはずのアルコールとの離れすぎている距離感に身体が勝手にストレスを感じているのか。あるいはスイーツによって摂取された、普段と比較すると過度な糖分が身体に悪さをしてるなんてこともあるのだろうか? それとも、寄る年波による影響とうっかり重なった……? え?
考えても分からないことに費やす時間ほど空虚なものはない。答えはプチ禁酒が終わった数日後には出るはずだ。
禁酒せど 禁酒せどなお 我が身体 楽にならざり じっと手を見る