Windowsパソコンの時間と時刻同期用サーバとの時間差を確認する方法
今回の記事は、今ではあまり遭遇する事のなくなった時刻同期の問題で使ったコマンドについて書いていきたいと思います。
そもそもですが、パソコンに搭載されている時計の精度はあまり高くなく、定期的に時刻を修正する必要があります。そのために、Network Time Protocol(NTP)を言う仕組みを利用し時刻同期をしております。
今回もユーザから「PCの時刻がおかしい」という問題から始まりました。
まずは状況確認で、ユーザのパソコンの時間がどれだけ標準時間からづれているか確認するため、以下のサイトへアクセスしました。
Webサービスなので、数秒の時間差は発生するかもしれませんが、今回のケースでは、ユーザのパソコンは分単位ずれていました。
原因調査に「w32tm」コマンドを利用しました。
1.「w32tm /query /status」で、同期先を確認します。
ソースが「 Local CMOS Clock」になった場合は、時刻同期の設定をする必要があるのですが、別の機会に。
ソースが、IPアドレスなりURLが表示される場合は、NTPサーバから時刻を取得する設定が出来ていますので、次のコマンドに移ります。
2.「w32tm /monitor /computers:<ソース>」でソース(同期先)との時間差を確認しました。
時間差がある場合は、同期に失敗している可能が高いので、「w32tm /resync」コマンドで同期を行ってください。
今回のケースは、時間差が無かったので。NTPサーバ(時刻を供給するサーバ)の時間がずれている事がわかりました。サーバ管理者が、正しい時刻を供給しているサーバに設定して問題が解決。
後日談ですが、サーバー設定変更時にミスをしたうえ、動作確認をしていなかったことがトラブルにつながったことがわかりました。