なぜ種明かしを忌み嫌うのか 7回目 種明かしとレクチャーはイコールではない
7回目はじめます。
前回最後に少し触れたのですが、種明かしとレクチャーや解説はまったく別物なんだよって事を説明させて頂きます。
まずは種明かしは手順を説明する事です。
ですので種明かしだけではマジックをしれても、マジックが出来るようにはなりません。
解説、レクチャーは簡単な話マジックを仕方を説明している、マジックを出来るようになる媒体です。
お分かりいただけましたか?
最終目的が違うんです。
種明かしは秘密を知る、レクチャーは手品を覚える
これが大きな違いです。
そしてターゲットが違います。
種明かしはマジックに興味があるけどマジックをしない人
レクチャーはマジックをする人
そろそろお気づきになられたかもしれませんが種明かしが忌み嫌われるのはターゲットがマジックをしない人だからです。
マジックをしもしない人になぜ大切な秘密を教えないといけないといけないのだと思われています。 ヘイトを向けられているのはこれですね。
でもよーく見て下さい、種明かしのターゲットはただマジックをしない人では無いのですよね。
そうなんです少なからずマジックに興味がある人なんです。
今までに書いてきたように今マジックは崩壊寸前のオワコンです。
なので少なからずマジックに興味のある人がいるというのは業界で言うととてもありがたい存在なんです。
種明かしを反対するというのは業界の今後を左右してくれるかもしれない層を切り捨てようとしているのです。
そしてここからが重要です。
もしマジックをしない人が種明かしをみて本格的にマジックが好きになって「すごい」と思ってくれたらどうでしょうか?
減っているマジックを見て楽しんでくれる人になってくれるんです。
以前に言った諸刃の剣というのはそういう事なんです。
面白い種明かしがスタンダードになれば今までに無かった分野の開拓が出来るという事です。
落ち込んでいるマジック業界がまた復活できる可能性が秘めているのが種明かしなのです。
無料の種明かしから有料のショーに呼び込むことが出来れば種明かしをしない理由は無いでしょう。
付け足しになりますがレクチャーはどうしても専門的になるので新しい層を得るのはどうしても難しいです。
そしてビジネス的な話になりますがマジックする側と興味があるマジックを見る側の母数は明らかに後者の方が多いのでマネタイズもしやすい可能性が有ります。
以上の理由からこれを見ている方は面白い種明かしをしましょう。
今回もご覧頂きありがとうございました。
今後もこの題材で書いていきますので感想やご意見があればTwitterにてお待ちしております。