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みんなで選ぶ小説新人賞

本屋が好きなんでよく行きます。文庫本や単行本だけでなく、いわゆる文芸誌っていうのも読みます。小説すばる、小説新潮、文藝界とかです。特にそういう雑誌が開催している文学新人賞には興味があって、受賞作品掲載号は購入して読みます。新しい作家の新しい作品が好きです。
でも最近は少しなんだかなあ、という感じです。
受賞作品にやたらとLGBTQや介護やいじめ、貧困、そして国際婚子の話とかが多い気がするんです。社会通念上きっと大事なテーマだと考えてそれらを重要視しているメディアの姿勢はまあわからんでもないですが、正直飽きました。いや結構飽き飽きです。おなかいっぱいなんだなあ。
そういうの中堅どころの作家さんが書けばいいんじゃないかな。
新人賞はもっと自由なテーマで、時に問題作だったり、ときに従来的な作品でも感性や視点がみずみずしかったり、でいいんじゃないかな。
社会的な意識高い高いはいいからさ、なんか新鮮なぐっとくる、読んでよかったと思う作品が新人賞をとって欲しいんですよ。
まああとは作家のキャラで売るタイプの受賞も多いですね。自称天才とか弁護士とか美人とかこっそり有名人の二世とか、妙に写真をSNSにあげてナントカ文章塾出身何期生とかイキる人とか。
公正な選考じゃない、とは言いません。所詮、営利企業の開催する賞なんですからね。しょうがないんでしょう。
そこで賞の運営のアイデアです。
「みんなで選ぶ小説新人賞」です。
新人なら年齢国籍問わず応募できます。
作品部門は一般小説、エンタメ小説、ミステリー、SF、歴史小説、児童文学、ファンタジー、ノンジャンルとか複数の部門がいいですね。
応募はネット応募。
応募作のうち作者が自ら選んだ数十ページをネット公開します。
投票呼びかけを防ぐため、作者名はペンネームも非公開にします。
みんなの投票で受賞作を決めます。
会員登録制にして一人一票にします。
いいかげんな投票や組織票を防ぐため、自分が投票したい部門の全作品の公開ページを閲覧するのを投票条件とします。
またSNSでの投票呼びかけ行為も禁止します。
こうしておもしろい小説を選んでやろうと頑張った人による投票がなされます。
最終的に投票数が多い数作品を受賞作とします。
そして大事なことはここからです。
受賞作品に投票した人は、のちに出版されるその作品の書籍単行本の購入を自動的に発注したことになる仕組みです。
ここに会員登録制が生きてきます。
売り上げが最低確保できるので、賞が運営できるという仕組みです。
難しいかな。説明が足りない部分もあると思いますが、
本当にいい小説が選ばれる新人賞が、あったらいいな、と思います。

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