【疑問】いま目の前にあるその数字は本当か?
緊急事態宣言が解除された翌日、都内の電車は満員電車に近い様相を醸し出し、私は「これは本当なのか」と途方に暮れながらも乗車した。
そんな日にとある機関で公開されている資料を覗くと、目を疑いたくなる資料が出てきた。その資料はある一定期間ごとに公表されているデータで、研究などでは重視されるデータであった。私もよくそこから数字を拝借したことがある。
だからだろう、その数字を見たときに「うん?」と違和感を覚え、改めて前回の資料を漁ると、その数字が一致していないことがわかる。確かに計測年度や方法が違い、数字がことなったのかもしれない。私も数字を追い、文章を書く身だ。調査不足で数字がなく、別の表現に変えたことはある。だがそれを公的な機関がやっては違うだろうと、どうしても思ってしまう。(ちなみにこれは日本の省庁の話ではない。)
別にこれは公的な機関に限った話ではない、むしろネット上の方が、意味の分からない数字であふれている。アフェリエイトやYouTubeで流れる広告は、どんな人物を対象にどんな実験、アンケートを誰がしたのがわからない数字が出てくる。そして極め付きには難しい統計用語を並べて、しまいに購入ボタンをポチっとさせるのだ。そうして私はあとで購入するのではなかったと後悔するのだ。
どうやら私たちは数字に弱いらしい、そして数字を使っている側はそれを知って使っている。もっというと、はっきりしたものには説得力を感じるようだ。
私たちの身の回りには数字があふれている。このnoteもアクセス数がはっきりわかる。そしてそれに振り回されることも多々あるだろう。
だがその数字は、誰かが意図をもって出したものだ。公的な機関だからといって、無条件に公正なわけではない。だからそれを知ったうえで数字と付き合っていこう、もちろん自分自身が発信する数字はその時最大の注意を払ったうえで、だ。
本日も読んでくださりありがとうございました。