
ノルウェーワーホリ|憲法記念日をお祝いした話
Gratulerer med dagen!
5月17日はノルウェーの憲法記念日。
国家の日(ナショナルデー)として、盛大にお祝いをします。
ノルウェーでは、この日を[Syttende mai](発音は"søtne mai")と呼びます。
文字通り、5月17日という意味です。
4月のPåskeが終わると町中にノルウェーで飾り付けられ、国旗の色のインテリアやお祝いグッズが店頭に並びます。
日本では、ゴールデンウィーク真っただ中ですし、こういったお祝いをする習慣はありませんよね。
日本国旗の商品がたくさん店頭に並ぶことはほとんどないので、5月になった途端のお祭りムードに驚きました。

愛国心を感じられます
赤、青、白の綺麗なコントラストで街が飾られ、トラム・店内、家々の窓やバルコニーにもノルウェー国旗が飾られます。
そして、つい1か月前まで真っ白な雪に覆われていたとは思えないほど、
どこもかしこも木々が緑に覆われて、花壇にもパンジーやチューリップが植えられ、ポップでかわいらしい街並みに変わります。

時期や場所より花々が変わります。
ナショナルデー当日は、オスロからNational周辺でパレードは行われ、ゲートで歩道の規制や誘導が行われています。
パレードの行われる道路沿いは人が賑わっています。
特に王室では、王族がバルコニーでパレードを観覧するため、その周辺は1番混みあっています。

一歩ずつしか進めないほどの行列ができています。
パレードではいくつもの吹奏楽隊が街を賑やかにし、至る所でホットドッグやアイスなどの屋台が並びます。
このパレードは近郊の学校の吹奏楽団から大人の団体まで幅広い年齢の人々が参加し、パレードの最後は、Russ(ルス)と呼ばれる今年高校を卒業する青年たちで締めくくられます。
Russについては、また別途書きたいと思うが、このナショナルデーが1ヵ月続くRussたちの卒業祝いの最終日である。
小さな子供や青年たちが主役となるこのパレードは朝から昼過ぎまで続きます。
一般的には、伝統衣装のBunad(ブーナッド)や正装で参加し、このRussの青年たちは、赤いつなぎ(学校の種類によっては青や黒のつなぎもある)と帽子をかぶり、参加します。
もちろん、王室周辺以外にもナショナルデーをお祝いしている地区はたくさんあります。
当日の様子がNRKで見ることができます。
朝8時ごろから夜まで一日中、各地の憲法記念日の様子が放送されます。
※環境によっては、VPNが必要になるかもしれません。
ナショナルデーのメインはこのパレードとも言えますが、ホームパーティーも楽しみます。
シャンパン付きの朝食という意味の"Champagnefrokost"を楽しみ、Pavlova(パブロバ)や Kransekake(クランセカーケ)でノルウェー国旗を飾り付け、家族や友達と過ごすそうです。
特に、お酒の価格が高いノルウェーではChampagnefrokostで朝からお酒を飲んでお祝いすることは、一年の中の楽しみでもあるようです。
当日は、オスロSから王室の近くの駅周辺で行われたパレードに行ってきました!
午前中には市内にいないと、乗れないほどに混んでしまうよ!ということで、
朝早く起き、NRKで流れるノルウェー国歌を聞きながら身支度。
10時ごろに電車に乗りましたが、平日の帰宅ラッシュ以上の混み具合!
みんな綺麗に正装し、ノルウェー国旗を持ったり、国旗色のブローチやピンズを付けています。
犬を連れている人も国旗柄のスカーフや首飾りを付けさせていて超かわいかった。
到着し、屋台を物色し、食べ歩きながらパレードが行われているあたりを歩き回りました!
ホットドッグとソーセージのことをノルウェー語ではPølse(プルセ)と言い、お祝い事やバーベキューの定番。
そして、17.mayではアイスもたくさん食べられます。
天気に恵まれた真夏日だったので、アイスは必須🧊

自分で自由に味を選べます。
3色混ぜてカラフルドリンクに🍹
ノルウェーでは路上での飲酒は法律で禁止されていますし、ごみ箱もたくさん設置されているので、人混みが多くても酔っ払いが多かったり、道がゴミで溢れることもありません。
Russたちが配り歩いているカードが散乱している場所はありましたが、そのほかのゴミはほとんど見かけません。
(都内のお祭りや渋谷のハロウィンは大違い…)
普段はありませんが、簡易トイレも設置されていました。
お昼過ぎに自宅に戻り、ホームパーティ!
ノルウェーワッフルを焼き、Kransekake(クランセカーケ)を買い、お祝いしました!

18段の輪っかが重なっている
味はアーモンドとメレンゲなのもあり、なんだか馴染みのある感じ…?
ホームパーティでは、みんなで食べ物を持ち寄って、お酒を飲みながら音楽を流し、ボードゲームや会話を楽しんだりして過ごすようです。

昨年のものですが、
ほかのお家でのパーティーの写真も頂きました。
パレードが行われている周辺は大晦日や夏祭りと似たような雰囲気を感じますが、
お家ではリラックスして、みんなで楽しむという印象のノルウェーのホームパーティ。
気候も暖かく過ごしやすい時期なので、長期滞在でなくても旅行で体験してほしい一大イベントです!
5月の記事を今頃書き終えるという怠惰をしてしまいましたが、6月もイベント月間!
6月はPride Monthのため、17.Mayが終わると月末にかけて、
町中が国旗色から虹色に移り変わっていきます。
次回はPride Monthのレポートを書いていこうかと思います!
それでは!
Ha det bra!