”日本全国から様々な人が参加するワークキャンプは私の世界の見え方も大きく広がるのではないかと思った”-CFF2024夏シーズンプログラムリーダー紹介
はじめまして!
第70回マレーシアワークキャンプのリーダーを務めます荒木香帆(かほ)です。
私は長崎県出身で今は兵庫県に住んでいます。
自然が好きで、時間があるときには登山をしたり川や海をぼーっと眺めたりしていることが多いです。私の地元には足湯につかりながら海を眺められるところがありかなりぼーっとできるのでおすすめです!
最後まで読んでいただけるととても嬉しいです。
Q.なぜプログラムに参加したのか
私は大学3年生の春休みにボルネオ島インターン留学と第65回マレーシアワークキャンプに参加しました。プログラムに参加したきっかけは、
大学卒業前に本当にやりたいことをしたい!と思ったからです。
私が大学に入学したころに新型コロナウイルスが流行し始め、大学生になったらやりたいと思っていたことを実行するのが難しい時期で、2年生の途中まで一人でオンライン授業を受けることが続きました。
そんな授業の中で心をひきつけられたのは、NGO職員や大学教員が行う国際協力についての授業で、貧困や紛争、差別に苦しむ人々、深刻な環境問題を知りました。その問題を解決しようと活動している人たちがいることを学び希望をもちました。
でも、私はどのようにその問題解決に関わることができるのか分かりませんでした。同時に私の物質的に恵まれた生活と、海外の人々の困難や環境問題にはつながりがあるのではないかと思い、自分の思いと実際の生活の矛盾に気付きました。
さらに、私は現地の人たちの生活を直接見たことはありません。テレビや本では、現地の人々が「かわいそうな存在」として描かれている場合もあります。私は、役に立つ知識や技術をもっているわけでもないのに、自分にできることをしたい(=助けたい?)と思っていることに自分で違和感をもっていました。
彼らには彼らの生活があり、生活の苦しみもあれば生活の喜びもあるのではないか。彼らは「助けられる存在」ではなく生きる主体なのだと思い、私は「何者」として問題にかかわればいいのだろうと考えこんでいました。
すると、
大学生活、考えて学んで考えての繰り返しで、結局何もできていないじゃないか!
とまた悩みました...。
現地の人たちの声、そこで活動している人たちの声を直接聞きたい、彼らの暮らしを直接見たいと考えるようになりました。
大学3年生になり、就活が始まり、私も進路を決めて先に進もうと考えたのですが、どの進路にも納得がいかず、これまで考え続けてきたことをなんとか行動に移してから先に進みたいと思っていました。
大学3年生の春休み、最後のチャンスだと思って海外プログラムを探していたところ、CFFのボルネオ島インターン留学を見つけました。
インターン留学の期間にはワークキャンプにも参加しました。
私は大学生活一人で考えてばかりで、人と何か一つのものをつくったり本音で語り合ったりすることがなかったため、
日本全国からさまざまな思いを持った青年が参加するワークキャンプはそんな彼らと語り合うことで私の世界の見え方も大きく広がるのではないか
と思い、参加を決めました。
Q.なぜリーダーをやろうと思ったのか
私がリーダーをしたいと思ったのは、私がCFFで受け取った価値を大切に生きていきたい、自分の中でそれをもって生きるだけでなく他の人とも共有し、未来へ向かいたいと思ったからです。
ワークキャンプでは、日本人参加者、現地の青年、児童養護施設「子どもの家」の子どもたちと時間を過ごします。10日間の中で、自分の弱さに直面することもありました。
でも、その
弱さを含めて自分を受け入れてくれる仲間、無条件に自分を大切にしてくれる仲間
がいました。いつもきらきらの笑顔で話しかけてくれる子どもたち、言葉がつまっても私の考えを最後までじっくり聞いてくれる人たちのことです。
心を通じた人との繋がりは、目に見えないもの(例えば、自分の素直な気持ち、他者を信じ大切にする心など)の大切さに気づかせてくれました。
さらに、自分がケアされた経験は、仲間をケアしたい、子どもたちをケアしたい、さらには私たちが生きる未来をケアしたいという思いにつながっていきました。
私の参加回では道をつくる作業を行ったのですが、最後に道が完成した瞬間は、その道に参加者一人一人の葛藤や悩み、互いを想う気持ち、未来への希望などさまざまなものが詰まっているような気がして感極まりました。
みんなの思いが未来となっていくのだと感じた瞬間でした。
自分の弱さを知り、現地の社会課題を学び、他の参加者や子どもたち一人一人が直面している問題があることを知ったキャンプでしたが、自分が今ここで生きていること、出会えたみんなが今ここで生きていることを心から喜んたキャンプでした。
日本に帰っても、目に見えないものを大切に思う気持ちはずっと心に持っていたいと思いました。CFFジャパンのミッションステートメントには「子どもは希望であり、未来そのものです。青少年は希望の未来へのかけ橋であり、わたしたちすべての人は、共に生かされています。」とあります。
今度は私が、CFFで気づいた価値を心にもち、参加者のみなさんと希望の未来へ向かうキャンプをつくりたいという思いで、リーダーになりました。
Q.プログラムで印象に残っていること
プログラムで特に印象に残っているのは、シェアの時間です。CFFのプログラムでは、自分の将来、幸せ、平和などのテーマで、仲間と本音で語り合うシェアの時間があります。
私は、プログラムが始まったばかりのころは自分の本当の気持ちや思いを言葉にすることに難しさを感じていました。自分でも分からない感情を言葉にすること、さらにそれを人に伝えることは普段の生活ではなかなかないことだったからです。私は英語が苦手だったので、うまく話さないといけないというプレッシャーもありました。
キャンプが始まったばかりのシェアの時間は言葉に詰まって焦り、うまくその場をおさめるための言葉を探していました。
すると、
一人の現地の青年が
「英語で話さなくてもいいよ。まず日本語で話してごらん。僕は心で聞いているから。」
と言ってくれました。
私が日本語で話している間も彼はまっすぐこちらを見て私の言葉を聞いてくれました。言語の壁はあっても私の思いを受け止めようとしてくれた彼の姿勢に心を動かされました。
こんなふうに自分のことばを大切にしてくれる人がいるんだ!という衝撃から、自分の素直な気持ちを相手に伝えたい!という思いが強くなるとともに、相手のことばを聞きたい(どんなふうに考えているのか、どんな思いを持っているのか知りたい)という気持ちも大きくなりました。
コミュニケーションに対する考え方が変わり、自分を他者に開いていきたい!と初めて思えた瞬間でした。
Q.CFFの魅力
CFFの魅力はなんといってもありのままの自分でいられる場が作られていることだと思います。日々生きていると、自分の弱さに直面したり「なりたい自分」があってもそれが埋もれてしまったりいろいろなことがあります。
CFFには、弱さもすべてひっくるめてありのままの自分を受け入れ大切にしてくれる人たち、自分が向き合いたい問題に一緒に向き合ってくれる仲間がいます。自分のことで精いっぱいだったはずが、気付くと他の人や私たちが生きる社会のこと、よりよい未来のことを想っている自分がいます。
私にとってCFFは、人との繋がりから自分の命と向き合い、今生きていることに希望をもつことのできる場所です。
Q.最後にメッセージ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここでは書き表すことのできないCFFの魅力がたくさんあります!
楽しいこと、嬉しいこと、感動することなど心が動かされる瞬間がたくさんあります。少しでも興味をもってくれた方はぜひ、他の記事やInstagramの投稿を覗いてみてください。
希望の未来へ向かうプログラムを一緒につくる仲間が増えるととても嬉しいです!
みなさまのご参加お待ちしています。