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姿勢 【経営脳】2

姿勢......、伸びている会社の秘訣はここにありました。
とくに社長といわれる人が「素直」であるかどうかが、とても重要のようです。
実務について約20年、私はこれまで約300人を超える中小企業の社長とお付き合いし、その社長の会社の決算申告をさせていただいています。一番長いお付き合いの顧問先で20年です。大きい会社から小規模の会社まで多種多様、社長も様々な方がおられました。当初は小規模の会社だったのが今や年商10億円超えの会社から、10年以上のお付き合いになるが全く変わりのない会社、また残念ながらお付き合いがなくなった会社も数件はあります。

この20年間を振り返ってみると、中小企業の業績はさほど大きな変化をしないように思われます。業績が良い会社は安定しているものの、大きくは成長していない。業績が芳しくない会社は、変わらず厳しい業績のままで推移している。しかし、その中にもごく稀に大成長を遂げた会社も存在します。例えば、お付き合い当初の年商が1000万円の会社が今や年商10億円。年商3億円だった会社が今は12億円。関与して15年間は年商5億円だったが、ここ数年で10億円を突破した会社。このような会社が存在するのも事実です。
なぜこのように驚くほどの成長が可能だったのでしょうか。
そこに共通して存在する点が、会社の「姿勢」、とくに社長が「素直」であるということでした。なんだ、そんなことか、と思われるかもしれませんが、素直な社長は稀です。希少な存在です。中小企業の社長は自分の力で会社を起こし、経営されている方がほとんどなので、かなり個性の強い方が多いです。自分が絶対...というと言い過ぎかもしれませんが、そのくらいだからこそ中小企業である自分の会社を維持することができていると思います。そこから抜け出して大きく成長できるかどうかが「素直」になれるかどうか、のようです。
一旦、自我を放して、多くの人の話を受け入れることができるか。その器量が試されているようです。まず、人の話を受け入れ、そして否定しないこと。イエスかノーかは、そのあとで判断すればよいのです。
心理学的には受容するといいます。長年、経営してきて業績が変わらなければ、今のやり方ではダメだということなんですね。今までの社長のやり方では変わらない。ならば、変わるためにほかの人の意見を素直に聞いてみる。これが大躍進の肝のようです。

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