「発想力」は、視点を変える 【経営脳】 15
経営者にとって「発想力」はとても大事なスキルです。
ビジネスを作っていかなければならないからです。
あなたの「発想力」はどのくらい柔軟ですか?
発想が柔軟な例をご紹介します。
お笑い芸人のキングコングの西野亮廣さんをご存じですか?
西野さんの書籍『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』(主婦と生活社刊)の中で、ハロウィンのゴミ問題を“遊び”で解決した話を紹介されています。
世界の恥と言われた東京・渋谷のハロウィン。翌日のゴミ問題を娯楽にして解決したそうです。「ゴミを出すな!」と力で押し戻すのではなく、ハロウィン翌日に「ゴミ拾いイベント」を開催したのです。
このイベントは、区長や一部企業、約500人の一般人を巻き込む異例の課題解決法が評価され、広告賞を受賞したそうです。
アイディアを最初に生み出すのは至難の業です。
このようなアイディアが出せるかということ…、これが「発想力」があるということだと思います。
また、西野さんはいじめ問題について、「イジメをやめようぜ」ではいじめは無くならないと言っています。今まではイジメられっ子の気持ちに立ってイジメ問題を見てきた。しかし結局、イジメは今も無くなっていない。逆にイジメっ子側に立てばイジメの正体が分かる。
強い子が弱い子をいじって楽しんでいることがイジメであり、その正体は「娯楽」だということなのです。衝撃的発言ですね。
もっと面白い娯楽を与えれば、いじめ問題は解決するのではとも提言されています。イジメっ子の側に立って考えることを問題視する人には、「イジメを無くすことが目的」だからいいのではないかとも書かれています。核心をついていると思いましたし、この発想力に脱帽です。
自分の頭がどれだけ固いかを思い知らされました。
ビジネスを作っていくためにはこのような柔軟な「発想力」が必要ですね。