#ボドゲの話をしよう。#横浜ボドゲ会 レポ(7月テストプレイ編)
#ボドゲの話をしよう 。
どうも、死に急ぐ生命の果実です。
ボードゲームを遊ぶ人には皆それぞれ悩みがあります。
ボードゲームって難しいの?
買ってみようと思ったけどどこに売っているの?
どんなゲームやったらいいのかわからない!
そもそも遊ぶ相手がいない!
さて、こんなときはどのようにしたらいいのでしょうか。
今回はそんな悩みを一気に解決する「ボードゲーム会」というイベントのご紹介です。
ひと口に「ボードゲーム会」といってもその形式は様々です。
そもそも募集はどこでやってるの?
開催期間はいつ?
場所はどこ?
参加のための条件は?
などなどいろいろありますが、多くの場合は集まった参加者が一緒にボードゲームを楽しむという点は同じでしょう。
参加したボードゲーム会の話をちょいちょいこうして記事にまとめていくので、興味のある方は参考にしてみてください。
本日はやまだ。さんの主催する「横浜ボドゲ会」に参加してきましたので、そのレポートとなります。
なお前回の7/13のボドゲ会には、洗濯機が故障したため不参加とさせていただきました。
家電は油断すると壊れます。皆さんもお気を付けください。
ざっくり以下のような内容でお話していきたいと思います。
会場
■開催場所
横浜市神之木地区センター 3階 会議室
※最寄り駅
JR横浜線「大口駅」
*JR京浜東北線「東神奈川駅」から乗換の隣駅
*東急東横線「菊名駅」から乗換の隣駅
*相鉄新横浜線「新横浜駅」から乗換の2つ隣駅
*横浜市営地下鉄「新横浜駅」から乗換の2つ隣駅
横浜近辺で、アクセスはそんなに悪くはありません。
雰囲気
参加者はだいたい30人くらい?
お盆休みの季節か、いつもより少々少なめな人数でした。
みなさんボードゲームが好きという共通点があるので、話題には事欠きません。
全体的にアットホームで、和気あいあいとした雰囲気でした。
みなさん人当たりやプレイマナーもよく、快適に一日を楽しめました。
初心者の方もWelcomeです。
主催のやまだ。さんの挨拶で、横浜ボードゲーム会のスタートです。
今回はフリープレイとテストプレイ両方遊ばせていただきました。
本記事は後編の「フリープレイ編」となります。
前編はこちら。
テストプレイ会とは?
ゲームは作る過程において何度かテストをします。
そこで狙ったような面白さや反応、またはルールの抜け道がないかを確認するのですね。
今回のボドゲ会では、みなさんが持ち寄った開発中のゲームをいろいろ遊ばせていただいたので、その内容や所感をつらつらとご紹介していきたいと思います。
(なお、掲載許可はいただいておりますので、多分大丈夫です。
究極の二狼
ニンニクヤサイマシマシアブラカラメ!(で、そいつは完食できるのかい?
しゃかえもんさん(@shakaemon)の開発中作品。
イントロダクション
概要
トッピングマシマシの大盛のラーメンを完食することを目指す、チキンレース+ダイスゲームです。
テーブルの中央には大盛ラーメンを模したどんぶりと、各種具材に見立てられた大量のスポンジ。このバカバカしいまでのインパクト、最高です。(※筆者注:失礼とは思いましたが、あえてこの表現を使わせていただきました。内容自体ももちろんちゃんと楽しく遊べたので、以下の紹介もご覧ください)
ゲームの進行とダイスの内訳を記載したサマリーを受け取ってゲームスタート。
ゲームは「体調確認フェーズ」「注文フェーズ」「実食フェーズ」で構成されます。
体調確認フェーズ
全員に一枚ずつ「胃袋カード」が配られます。
胃袋カードには、「このラウンド中、いくつのダイスを使用するのか」の情報の断片が記載されています。
例えば、最低2個のダイスに加えて、「+1」「+1」「+1」「+2」の、計7個のダイスでスタート……みたいな具合です。
もちろんプラスだけではなくマイナスなどもあり、そのラウンドで有利か不利か、ある程度推測できるようになっています。
(※ダイスを使ってどう実食するのかは、のちの実食フェーズをご覧ください。
注文フェーズ
スタートプレイヤーから順番に、今日の体調を鑑みつつトッピングを追加していきます。
「ニンニクヤサイマシマシメンマシマシブタアブラカラメ」みたいな感じですね。
宣言をしながらどんぶりに実際にトッピングしていく様は、とてもバカバカしく(※注:二回目)、非常に楽しいです。
ここでチキンレースが発生します。
要するに、トッピングをし続けた結果、「もう完食できないだろう」と思った人からドロップアウトしていくのです。
次の「実食フェーズ」に進めるのは、このチキンレースで最後まで残ったプレイヤーです。
実食フェーズ
先述の注文フェーズで最後まで残ったプレイヤーのみ、実食フェーズに進みます。
目の前には山のように(実際山のように)盛り盛りのラーメンがあります。
これを、ダイスをロールして処理していきます。
ダイスには「野菜」「麺」「豚肉」に対応した目と、さらに「×」が書かれた目があります。
これを一斉にロールし、出た目に対応するトッピングを処理する(≒食べる)ことができます。
ただし、「×」の目が書かれた目が出たらそれは何も処理することができず、さらに次のロールからは失われます。
実食フェーズでは、すべてのダイスを失う前に、すべてのトッピングを処理する(≒完食する)ことが目標となります。
完食した場合、そのプレイヤーは基本得点に加え、トッピングに応じた得点が加算されます。
完食できなかった場合、ペナルティとしてマイナス得点を得ます。
進行のまとめ
進行としては以下のようになります。
体調確認フェーズでこのラウンドを勝ちにいくか、それとも吊り上げるだけ吊り上げてドロップアウトするかを決める。
注文フェーズで、勝ちにいくのであれば完食したときに高得点になるようなトッピング&他のプレイヤーをドロップアウトするために強気のアピールを。
そうでない場合は、勝ちに動いたプレイヤーを完食させないために、できる限りトッピングで完食難度を吊り上げる。実食フェーズで自分が勝つためには、とにかく運を天に任せてダイスを振っていく。
実際はその他の要素がいろいろあるので、ここまでシンプルではないのですが……(詳細は後述)
ゲームの終了
完食できなかったラウンドが4回発生したらゲームは終了。
その時点で最も高得点のプレイヤーが勝利となります。
その他の要素
味のあるフレーバーに沿うように、またゲーム性を高めるために、様々な補足要素があります。詳しい説明は省きますが、以下のような感じ。
・アブラ
アブラは「野菜」「麺」「豚肉」とすべての目で処理できる代わりに、完食した場合、次のラウンドにも持ち越しのトッピングになります。(≒胃もたれ)
・ニンニク・カラメ
ニンニクはトッピングすると完食時の得点+1、カラメは完食失敗時の得点-1
・応援
二狼の大盛ラーメンを完食できるかどうかを左右するのは、体調だけではありません。
周りの人の声援が大きな力になるのです。
というわけで、実食フェーズで「×」の目が出た時、他プレイヤーから応援をしてもらえれば「×」の目を振りなおすことができます。
また、応援したプレイヤーはその時点で得点を+1獲得できます。
Win-Winですね。
このシステムにより、「(物理的に)大盛りのラーメンを前にした実食プレイヤーを、他のプレイヤーが応援する」というなぜか一体感のあるなんともいえないバカバカしい(※注:三回目)空気感が生まれ、パーティーゲームとして非常に楽しいです。(大事)
・特殊な胃袋カード
ラウンドが進むごとに、特殊な胃袋カードが追加されます。この中には「ダイス+3」「ダイス-3」「麺を無条件で4つ処理」「豚肉を無条件で3つ処理」のような強力なものも含まれ、後半に向かってよりダイナミックなゲーム展開が生まれます。
まとめると。
所感
良かった点
フレーバーやコンポーネントのアイディアが秀逸。さらにそれを実際にやってしまう思い切りの良さに脱帽。そこからしか得られない栄養素があります。
ゲーム自体もしっかりとおもしろく、読みあい・戦略・チキンレース・ブラフ・ダイス・バーストなど、結構な量の要素が絶妙なバランスでまとまっています。
注文フェーズの「これは食えんやろ!」とブラフしながら肉や麺をトッピングするプレイ体験は、このゲーム以外では絶対に体感できません。(断言)作者の愛が伝わる。(ゲームに対する愛、作り込みに対する愛、二郎に対する愛)
思うところ
カードやダイスによって大きくゲーム体験が変わるため、どういう点を楽しいの軸に据えるのかをはっきりと定め、それが実現できるように公開の内容に調整を進めてほしい。
(食べきれるバランスはやりがいがあって楽しいし、逆に食べきれないバランスもチキンレースのフェーズが楽しく、どちらも捨てがたい要素が盛り盛りなので、どうしてもインストが長くなってしまう。
コンポーネントが物理的にデカい。
ただ、それがおもしろさのコア部分を担っているのも事実なので、悩ましいところ……。
ゲームとしてはめちゃくちゃおもしろいので、販売されたら是非お手に取っていただきたい逸品になるかと思います。
ゲームマーケットで発売を目指している……との話。(断言は避ける)
ダイスロット
パチスロホール体験シミュレーション。初めての方にもオススメ?
シロガネさん(@ixxfIFLVFx61464)の開発中作品。
概要の前に。
パチスロをモチーフにした、ダイスによるシミュレーションゲーム。
……なのですが、このゲームの魅力を説明するためにはパチスロの知識もちょっと必要になるので、引用を挟みつつ記載を進めていきたいと思います。
間違いがあるかもしれませんので、その際は指摘いただけると助かります。
改めて概要
パチスロをモチーフにした、ダイスによるシミュレーションゲームです。
選択した機種に設定されている確率。
さらに「通常」や「ボーナス」など、そのときの状態に対応する当たり目が設定されおり、ダイスロールによっては高得点、さらに出目によっては高得点が出やすい状態が維持されるなど、パチスロのアツい部分を楽しめるよう要素が抽出されています。
初期設定
パチスロシミュレーションですが、リアルさの解像度が違います。
このゲーム、まず「そのパチスロホールで、今日どんなイベントが行われているのか」から入ります。(7のつく日がアツい!とか、開店周年記念とか)
さらに、開店前から並び「整理券」をランダムで受け取ります。
整理券の順番が早い順から、任意の機種を選択してゲームスタートです。
※パチスロ基礎知識
というわけで、伝えるべきことをまとめると。
ゲームを遊ぶごとに「回転数」が上がる
ゲームを遊ぶごとに「状態」が変わる
一定の「回転数」まで上がると、確実に当たりやすい「状態」がくる
当たりやすい「状態」がくるタイミング・頻度は、機種によって異なる
ので、当たりそうな台を選ぶときは「機種」「回転数」「状態」が大事!―とだけ覚えてください
ゲームの流れ
さて、ゲーム開始時はシチュエーション的には開店直後。
回転数はどの台もゼロからスタートです。
それも踏まえた上で、当たりやすそうな機種を選んで座りましょう。
座ったら、その台にプレイヤーのマーカーを置き、設定シートを受け取り「個人状態表」にセットします。
手番では通常以下のアクションから3回選んでプレイします。
スロットを回す
・自分の「回転数」マーカーをひとつ進める。
・ダイスを振り…
1.出目の色と対応表と照らし合わせ、獲得メダル数マーカーを進める。
2.出目の色に応じて、「状態」を変える。
3.出目の数字に対応する台の「回転数」マーカーをひとつ進める。イベントカードの獲得(※詳細は後述)
空き台に移動(※詳細は後述)
ゲーム終了
5手番1ラウンド、合計3ラウンド行い、合計の獲得メダル数の多いプレイヤーの勝利となります。
補足
イベントカードについて
状態のリセットや確率アップ、台移動の補助などの追加要素を得られる。台移動
今選択しているものよりも有利な台があった場合、移動できる。
(ただし、他プレイヤーがいる台は移動不可)
まとめると。
回転数を鑑みて勝てそうな台を選択する。
ダイスを振って「回転数」「状態」を変動させつつ、メダルを獲得する。
基本は以上。さらに…
ダイス目によってランダムにプレイヤーの存在しない台も回転数が変動するため、より有利な台を見極めて移動する必要がある。
局面に応じてイベントを使用することで、有利に進めることができる。
と、ざっくりこんな感じ。
所感
良かった点
パチスロの台を選ぶことも戦略のひとつとした新しさ
パチスロホールをイメージしたシステム・演出が好き
高確率の状態を維持してじゃらじゃらメダルを獲得できる気持ちよさ
ダイスを使った確率のゲームとして成立しているように感じる
思うところ
(まとめ直して感じたが)
用語がややマニアックであるので、前提知識が必要。見やすさ・扱いやすさ・キャッチーさを念頭に置いたUIの改善の余地はある。(2種類あるダイスの見分け方など)
「パチスロに興味があるけどやったことがない・体験してみたい」という層は潜在的にはいるような気がするので、ハードルを下げて間口を広くとり、運と確率と戦略のゲームとしてブラッシュアップすればよりよくなるのではないか、と期待できそうに感じました。
その後…
10時から7時間行われたゲーム会でしたが、17時半をもって撤収。
会場を撤収するときは、来た時と同じように綺麗に片づけるのが使用させていただくときのマナーです。
解散後は帰るのもよしですが、せっかくなので皆でごはんなどはいかがでしょうか。
今日はインド・ネパールレストランで夕食をいただいた後、近くのカラオケ店で3時間ほどカラオケ会をしておりました。
カラオケ会では皆好き好きに歌うのですが、もし興味がおられる方がいらっしゃいましたら、下記の曲は押さえておくとよいかもしれません。何故か毎回ほぼ確実に誰かが歌います。
みなさまも興味ありましたら、近くのボードゲーム会などに参加してみてはいかがでしょうか。
きっと楽しい一日になると思います。
せっかくなので宣伝を。
横浜ボドゲ会の主催・やまだ。さん(@YamadaGamez)が、ボードゲーム試遊会兼即売会兼フリーマーケット「ゆぷまる」を企画しております。
イベントの詳細はこちらから!
関東、特に神奈川県あたりにお住まいの方、今年の夏はボードゲームに触れてみてはいかがでしょうか。会場で僕と悪手!(ファンブル!)
本日僕から伝えたいことは以上です。