推し本10冊ならべてみたら人生だった
「あなたの推し本は、なんですか」
「小説だと原田マハさんや平野啓一郎さんの本がすきで、東畑開人さんのココロとコミュニケーションの本もよく読むし、子どもの頃によくよんだのはエルマーのぼうけんで、人生をかえたのは。。。」
推したい本はたくさんあります。忙しくてあまり本を読めていない人にも、長い人生をふりかえると大事な本がいくつもある。みんなともっと推し本を語り合いたい。。そんな思いから『推し本10冊で語り合うBOOK BAR』というコンセプトは生まれました。
推し本10冊ならべてみたら人生だった
ワークショップデザイナーのつぼち、王子公園まちの図書館プロジェクトのかなみんと企画したオンラインイベントには、8人分の推し本、計81冊が集まりました。数があわないのは私の推し本が11冊あったから笑
「推し本10冊えらんで写真をとってきてください」
事前にそうおねがいをして推し本10冊選んで参加してもらったみなさん。読書会で読んで良かった。学生時代にハマった。何度も何度も読んでいる。そんな本をひとつひとつ選んでいく。
推し本を10冊選んだ写真をとるとき「ならべてみたら人生だった」と思い至るような。そんな本たちが集まりました。
推し本10冊の語り合い方
せっかく選んだ推し本10冊。どうせならBARのような空間でじっくり味わいたい。そんな思いでたのしみかたのルールとステップを作りました。
・自己紹介をして、好きな飲みものをきいて。仕事のことは話さずに。
・10冊をじーっとながめ、相手が大事にしてそうなことを伝える
・推し本の推しのポイント、出会いのきっかけ、あなたへの影響をたずねる
とくに大切なのは、相手が大事にしてそうなことを伝えるところ。好奇心旺盛で、新たなことの訪れを待ち望んでいる人。周囲のひとたちを大切にしていながら、自然や社会全体にも眼差しを向ける人。つい気になる本の中身を聞きたくなりますが、推し本10冊を通して見えてくるその人らしさを言葉にしてもらうと、自覚していなかった自分の価値観に気がつけます。
すべての本は逃避行だと思っていた
二人ずつペアになって推し本トーク25分を3回転。推し本10冊が2人分そろうと、25分は本当にあっというま。わたしも読みたい本、気になる本のリストがまた長くなりました。
本との付き合い方や、本の見え方にも変化があった様子。人から薦められた本は読まないという人は「二人から『夜と霧』を推されたのでこれは読むしかないですね」と語っていました。薦められた本を読む人と読まない人。オーディブルを聞く人聞かない人。紙の本がいい人、電子がいい人。
「すべての本は逃避行だと思ってました」というコメントも印象的でした。日常の生活に疲れ、傷ついたときに、そこから離れるために手に取るもの。「小説は旅行。ビジネス書は出張」という表現も出ました。もはや名言。
ほかにも「現代文学をよむことで、現代人の感覚をつかめる」
「わたしにバーボンを教えてくれたハードボイルド」
「ヤギは生きているだけで感謝される。私はヤギになりたい」などなど。
本の帯にできそうなコメントがたくさんでてくる素敵な会になりました。
推し本10冊のBOOK BAR オープンします
オンラインでの開催もめちゃくちゃ良かったのですが、BOOK BARというからにはリアルで飲みものをたのしみながら語り合いたい!!
ということで8月30日(金)に兵庫県の王子公園近くにあるSoWelu(ソエル)さんをお借りして『推し本10冊で語り合うBOOK BAR』を開きます。
推し本10冊トーク。関西で毎月開催したい。出張開催もやってみたい。
もし「推し本10冊トークを開催したい!」という方がいたら、こちらのスライドをご自由に活用ください。
コメント欄に、開催結果を共有してもらえると嬉しいです。ではでは!