52歳でも続けるストV その26
ついにゴールドになった。
ウルシルとシルバーを反復横跳びのように行ったり来たりすること二ヶ月、ようやっとのことでゴールドに到達することができた。始めた当初はここまで行けるとは思わなかったが、なんとか目標を達成することができて感慨深い。52歳でもゴールドになれるのだ。でもまあ世界には私と同い年かあるいはもっと先輩でも、ダイアだのプラチナだのもいらっしゃるのだろう。
さて、ゴールドに上がれた試合は対スパシルジュリ戦だった。
ジュリはかなり苦手な部類で、「あーこれはゴールドに上がるのは無理そうだな。まあまたがんばるべえ」と半ば諦めの心境で臨んだ。案の定、最初の一本はあーもすーもない感じで相手に取られ、「相手の方がランク低いし、もしかすると勝てるかも?」といったささやかな期待も通用しないことを分からされた。
そこで開き直ったから良かったのか、二本目と三本目はとにかくこっちから手を出していって相手のペースに乗らないようにしようと決意し、それが面白いようにハマってサクッと勝ててしまった。
ゴールドになれば、ひとまず全人類の平均よりは「格ゲーが上手」と言えるだろう。もちろん、ゴールドなんぞは「格ゲープレイヤー全体」から見ればまだまだひよっこもひよっこ、トップ層を普通の人間とすれば、せいぜいが「やっと受精しました」ぐらいのレベルであることは承知である。
だが、プロ野球に注文をつけながら観戦し、その一方で素人草野球を心から楽しむ人もいるように、分相応に楽しんでいければいいはずだ。
で、話を変える。
私はここまでコーリン一辺倒でランクマをやってきたのだが、正直言って、彼女の強いところというのが未だによく分からない。むしろ逆に、「なんかコーリンて弱キャラじゃね?」という思いをひしひしと感じる。三月の調整を経てからは、いっそうそう感じる。
まあ私がコーリンを使い切れていないだけではあるのだろうけど。
コーリンはお手軽な弾抜けがない。だから、弾に対しては「じりじりと歩きガードで近づく」か「思い切って飛び込む」しか選択肢がない(バニティステップもあるけど、あれは奇襲であり、「弾対策」ではないと思う)。だから、弾の回転率が高いリュウやサガットを相手にするとかなりキツイ。しかもこいつらは無敵対空までありやがるから、少しでも飛びが遅いと落とされる。だから仕方なくジリジリと歩きガードをするんだけど、そこは素人の悲しさでやはりどうしても被弾する。じゃあってんで、被弾するのが嫌でガードを多めにするとカサカサっと前ステップから投げられる。それが嫌だから牽制で技を置いたりするとまた弾を食らう。書いててイライラするほどだ。
コーリンにも実は弾はあって、「ヘイルストーム」という奴なのだが、これの使い道がさっぱり分からない。奇跡的に相手の弾とかち合うと対消滅できるが、モーションが遅すぎて狙ってできるものではない。近距離で固めたいときに小キックや中パンチからキャンセルで出したりするときもあるが、知らない人は固まってくれるけれど、割り込めると知ってる人や、むやみやたらと技を振る人なんかには通用しない。弾の保証もないからモーション途中で殴られるとそもそも弾が出ない。
地上戦でのコンボで、システム的に用意されているものは二つあり、一つは小パンチからのタゲコン、もう一つは膝からのタゲコンである。前者は初段ヒット後に距離が結構離れるので、かなり接近していないとつながらない。下小パンチからも始められるが、こっちはもっと距離が離れてしまうので、密着ぐらいじゃないとつながらない。後者は下中パンチからもつながるが、全体のダメージが低すぎる。200にも届かない。
コーリンは度重なる調整でダメージを減らされ続け、コンボダメージなんぞ今ではもう下から数えたほうが早いくらいになっている。ファルケのお手軽コンボなんかの方がダメージが大きかったりして、いったいコーリンの強みは何なのよ。ましてやコーディやG、ルークなどのパワフルな連中とは比べるのも失礼なほどだ。
コーリンには無敵技もない。そりゃCAやらVシフトは無敵だけど、これはみんなそうなんだし。無敵がないからブッパができない。だから起き上がりの選択肢が一つ少ないわけだ。そんで無敵暴れができないから、相手はお気軽に技を重ねられる。おそらく無敵技の代わりとして当て身があるんだろうけど、EX当て身でも「上中下」の選択を外したらカウンターヒットで食らってしまうというやるせなさ。それに、当然だが投げは取れないので、起き上がりへの投げ重ねは無防備に食らってしまう。当て身は当て身で忘れた頃に使うと効果絶大だからいいんだけれど、EX版はダメージは通常と同じでいいから、上中下全ての技を取れるようにしてほしかった。
まあこうして文句ばっか言ってても、結局コーリンを使い続けるわけだが。
今後の課題としては、
1.バニティの有効な使い方を練習する。
2.ヘイルの有効な使い方を考える。
3.Vシフトを積極的に取り入れる。
4.大パンチのヒット確認コンボを練習する。
5.地上戦での下小パンチ→立小パンチを手癖にする。
6.ガードで固まる相手の崩し(シミー等)を練習する。
あたりだろうか。
おそらくゴールドからはすぐに落ちると思うし、それはそれで構わないのだが、スト6が出るまでは、ほそぼそと続けていこうと思う。