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54歳で再開するスト6 その19

一週間、モダン舞を使って基本動作の練習をした。

まだモダン操作に慣れない面もあり、特に「立ち小パンを出そうとして投げを出してしまう」のと、「中段攻撃を出そうとして飛翔龍炎陣を出してしまう」というミスの二大巨頭がなかなか減らせない。

これは、クラシック時代に私の意識に染み付いた「上段3列はパンチボタン」というイメージが抜けきれていないためである。現在は「投げ」と「必殺技」に割り当てられている、かつては「小パン」と「中パン」だった上段のボタンをつい押してしまうことから来ている。

また、「しゃがみ中パン」と「立ち大パン」についても、これらはどちらも「アシスト+中」「アシスト+大」という、今までにない操作法を要求する動作のため、通常の立ち回りになかなか取り入れることができない。たかが通常技を出すだけなのにいちいちアシストを押さねばならぬので、どうにも意識の外にあるというか、とっさの時に出す技の選択肢に組み込めていないのが現状である。

どちらの技もかなり大事な、特に「立ち大パンチ」は巷でも強すぎると話題になっている通常技なので、意識せずとも出せるようにしたいのだが、こればかりは反復に反復を重ねて指で覚えないといけないので、まだ当分時間はかかりそうである。

ともあれ、一応用意されているコンボチャレンジは(モダンの方だが)、一通りクリアしておいた。

クリアしてみて感じたのは、モダン操作はとにかく右手が忙しいということである。クラシックのときの「左手:右手」の操作割合を「6:4」とすると、モダンの場合は「3:7」ぐらいに感じる。

クラシックはとにかくレバーでアレもコレも出さないといかんので、やれ236だやれ623だそれ次は214だととにかく左手が慌ただしく、右手はそれに合わせてパンチだキックだと押していればよかったのだが、モダンは何をするにもアシストボタンが絡んでくるので、「アシストを押しながら大を押してそのまま中を押して次は離して236大を押してそしたらまたアシストを押しながら6+必を押して」みたいな、もうひたすらアシストを押したり離したりするのがめっぽう忙しい。

ただ、やっぱりまあクラシックに比べるとモダンはいろいろ楽ちんではある。特に楽ちんだと感じるのは、やっぱりSAがボタンひとつで出せることである。クラシックだと236236だの214214だのしちめんどくせえ入力をしないと出せず、したがってコンボに組み込むのにかなり難儀していたあのSAが、モダンだといとも簡単に出せる。

モダンのSAをこういう仕様にしたのは、カプコン内部でどういう会議があってどういう意思統一が図られたのかまったく謎ではあるが、かなり思い切った施策であると思う。しかもダメージが減衰しているだけで、それ以外の無敵とかの技のステータスはクラシックと変わらないのだから。

巷ではやはりこのワンボタンSAについてはいろいろ物議を醸しているようだが、せっかくあるものだから私は利用させてもらおうと思う。

さて、そうして操作に慣れるためにいろいろ練習しつつ、実践形式にも慣れないといけないので、CPU戦も50試合ほどやってみた。

相手はCPUレベル7のケンである。

どうだもこうだもあるかこの野郎

勝敗は、まあ5回に1回勝つぐらいだろうか。

で、コイツと戦いながら、なんだかだんだんと、スト6を辞めたころのムカつきが徐々に思い出されてきたのが我ながら面白かった。

「そうそう。壁際のインパクトがとにかく返せなくてムカつくんだよなあ」とか、「やたらめったら龍尾脚だしてきやがって、ガードすると相手有利なのがまたムカつくんだよなあ」とか、「何かっつーとラッシュばっかやってきやがって、小技からまたSAまで入れられるのがムカつくんだよなあ」とか、「この迅雷脚っていう技どうにかしろよ。中段と下段を好きなように出せるとかホントムカつくんだよなあ」とか、勝つとか負けるとかよりも、ひたすらムカつきまくったあの頃が走馬灯のように脳内を去来し、「ああ、俺はこのムカつきとイライラが我慢できなくてスト6が嫌になったんだっけ」と、今更ながらに気付かされたのであった。

ほんで、まあケンにムカついてばかりいても腹が立つばかりなので、しょうがないから(?)ランクマにも参加してみた。

新キャラなので認定戦から始まった。

最初がゴールド5のエドで、1対2で負けた。次がゴールド2のホンダで、これは2対1で勝った。その後やはりゴールド帯のジュリ、舞、ケンと戦って、戦績は5勝5敗だったか、確かそんなもんで、認定ランクはゴールド2になった。

1年前のマノンがプラチナ2だから、まあゴールド2ぐらいがちょうどいいのだろう。その後も少しランクマをやってみたが、勝ったり負けたりだったから、おおよそ今の自分はこんな感じなのだろうと思う。

それにしても、対戦する人がみんなやたらとインパクトを打ってくるのには閉口した。とにかくまあ自分が起き上がるときもインパクト、こっちの起き上がりにもインパクト、ラッシュをガードしたらインパクト、寝てもインパクト覚めてもインパクトと、どっかの初心者向けサイトで、「相手が反応できないと分かったらとにかくインパクトを擦りまくろう! それだけでプラチナまでは勝てまくるぞ!」みたいな不埒なアドバイスでもされているのではないかと疑うほどのインパクト地獄であった。

私はインパクトボタンの配置の都合もあって、じぇんじぇんインパクトが返せず、もちろんCPUレベル7のケンの野郎のインパクトも喰らいまくりなのだが、当然ランクマでもほとんど返せずに面白いように相手のインパクトでボコボコにされた。

ただまあこれはもう織り込み済みというか、自分でも「俺はインパクトが返せない情けないヤツなんです。もうどうにでもしてください」と、半ば諦めの境地に達しているので、「そりゃ返せないんだから擦るよなあ。さもありなん」と、達観した心境で己の不甲斐なさを客観視することができた。

とは言えこの問題を放置するわけにもいかないので、なんか以前とまったく進歩がないようではあるが、やはり「インパクトを返す」ことを常に意識して、何ならふ~ど式インパクト返し(壁際に追い込まれたら「インパクトインパクトインパクトが来るぞインパクトインパクト」と念仏のように唱え続けて常に意識の上にインパクトを置いておく究極奥義)も取り入れて、しばらくは練習に励みたいと思う。

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