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志望業界と自身の専攻のマッチングって必要?

はじめまして こんにちは。わたしは大学院を卒業してから、研究職として化学メーカーで働いています。

今回は「専攻が異なる企業を目指す際のポイント」についてnoteにしてみました。

結論から申し上げると、専攻が異なっているからといって諦める必要は全くありません。

私見ですが、むしろ研究内容が企業の専門分野と一致しない方が、場合によっては内々定を得やすい場合もあります。

この記事を読んでいただければ、志望可能な業界の幅を広げつつ、選考でもアピールできる方法を共有できればと思っています。ぜひ最後までご覧ください。



専攻と異なる分野の企業を志望しても問題ない理由

「自分の専攻が志望企業の研究領域と違う場合、選考に不利になるのでは?」と不安に感じる方も多いかもしれません。ですが、以下の理由からその心配は不要です。

1. 入社後の業務は必ずしも専攻と直結しないケースが多いから
2. 専攻が一致する企業だけを狙うと、競争が激化し逆に不利になる可能性があるから
3. 企業は多様な視点やスキルを持つ人材を求めているから

順番に説明していきます。

1. 入社後の業務は必ずしも専攻と直結しないケースが多い

これは実際に私自身が経験したことですが、入社後に「大学で学んだ内容と全く異なるテーマを担当する」ことは珍しくありません。

たとえば私の場合、配属先の業務内容を初めて聞いた際には、
• 「この分野をやることになるなんて全く想像していなかった」
• 「大学時代の知識がほぼ活用できない」
といった驚きがありました。

つまり、研究内容が企業と一致しているかどうかが、内定の成否を決定づけるわけではないのです。

2. 専攻が一致する企業だけを狙うと競争が激化する

たとえば、「太陽電池」を研究している学生が「太陽電池メーカー」に絞って就職活動をした場合を考えてみましょう。

業界として研究内容が合致しているため一見有利に思えますが、同じようなバックグラウンドを持つ学生が多数志望するため、競争が非常に厳しくなります。自身の研究内容が似た業界は、同じことを志向する学生からの人気が高く、特に研究職の採用枠は非常に限られてしまいます。

こうした状況では他の分野にも目を向けた方が、チャンスが広がるかもしれません。

3. 企業は「自社にないスキル」を持つ人材を求めている

現代の企業は、同じスキルを持つ人材を採用するよりも、「新しい視点や多様な知識を持った人材」を求める傾向があります。
その背景には、産業構造が急速に変化している時代特有のニーズがあります。

例えば、自動車業界ではトヨタやメルセデス・ベンツだけでなく、GoogleのようなIT企業も競争相手になっています。同様に、製薬業界がアプリ開発に取り組むケースや、IT企業が医療技術を開発するケースも増えています。

こうした「異分野融合」の時代では、「専攻が違うから」という理由で志望企業を諦めるのは非常にもったいないことなのです。

異分野企業から「この学生は良い!」と思われるための工夫

では、専攻が異なる企業にアプローチする際に、どのようにアピールすれば良いのでしょうか?

ここでは、具体的な方法を2つご提案します。

1. 「専攻がミスマッチ」という思い込みを捨てる
2. 企業が興味を持ちそうなポイントをエントリーシートや研究概要に盛り込む

1. 「専攻がミスマッチ」という思い込みを捨てる

まずは、自分の研究内容が「特定の業界にしか通用しない」という思い込みを捨てるのが良いと思います。

例えば、「酵母発酵」を研究している学生が食品業界だけでなく、化学業界や製薬業界、さらには宇宙産業にまで応用可能性があることを知れば、新たな視点が得られるはずです。

具体的には以下のような例を考えてみました。
化学業界:酵母を活用したバイオプラスチックの原料生産
製薬業界:酵母を用いた医薬品開発
宇宙産業:宇宙での栄養素生産

2. 企業が興味を持ちそうなポイントを盛り込む

次に、エントリーシートや研究概要に「企業が興味を持ちそうな情報」を盛り込んではいかがでしょうか。

例えば
質問:あなたの研究概要について説明してください
• 食用酵母を活用した新規食品成分の発酵生産研究を行っています。この技術はバイオエタノールやバイオプラスチックの原料生産にも応用可能であると考えています。

このように、自分の研究内容と志望企業の事業に関連性を持たせる工夫を加えることで、企業の関心を引くことができます。

最後に

専攻が異なるからといって自分の可能性を狭める必要はないと私は考えております。多くの業界に視野を広げて挑戦することで、就職活動の成功確率が格段に上がると思います!

ぜひ、このnoteをひとつの参考に新たな挑戦を始めてみてはいかがでしょうか。ご一読ありがとうございました。もしよろしければ他のnoteもご覧いただければ嬉しいです

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