【鑑賞記録】没後300年記念 英一蝶 風流才子、浮き世を写す
サントリー美術館で開催している(11月10日まで)「没後300年記念 英一蝶 風流才子、浮き世を写す」を拝見しました。
拝見に伺った時は遠山記念館が所蔵する重要文化財「布晒舞図」は展示期間外だったため見ることができませんでした。入館口に展示されてないことが告知されていました。
展示は初名の多賀朝湖時代、三宅島流罪の島一蝶時代、恩赦で許され江戸に戻ってからの英一蝶時代の三セクションで構成されています。
最初に展示されている「四条河原納涼図」(千葉市美術館蔵)と「投扇図」(板橋区立美術館蔵)で見られる線の繊細さと大胆さの対比が面白いです。
大倉集古館が所蔵する「雑画帖」も全点展示されていて見応えありました。
「阿弥陀来迎図」(個人蔵)は昨年所蔵先で拝見していたもので、肉親が藍色で描かれていて珍しいものだと思います。金泥の上に塗られているので緑がかって見えます。
丁度エデュケーターによる鑑賞ガイドの時間が来たので参加しました。エデュケーターさんの流れるような聴きやすいトークで短時間で展覧会の構成が理解できます。
担当の池田芙美学芸部長は、学生時代から英一蝶を研究されてきているので渾身の展覧会だと思います。
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_4/index.html