【鑑賞記録】仙厓展
福岡市美術館で仙厓展を拝見しました。
仙厓義梵は博多の聖福寺で住持を務めた禅僧です。ゆるかわな水墨画をたくさん描いています。仙厓のコレクションといえば東の出光美術館、西の福岡市美術館といえるほどのよく知られたコレクションです。
「犬図」には「きゃいんきゃいん」という賛が添えられています。木の棒のようなものを紐で引きずるような姿ですが、耳が垂れ下がり伏し目がちな姿からこの犬は困っているように見受けられます。
「指月布袋図」の賛は「あの月が落ちたなら誰にやろふかい」とあって画面外に月が設定されているようです。柔らかな線が子どもたちの姿をより愛らしく感じさせます。
斜に構えたN学芸員とN館長のコラム的なコメントも楽しく拝見できる要素になっています。
展示は12月17日までです。コレクション展は撮影可能となっています。