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hananosu
歌誌『塔』2024年9月号掲載歌「すみれの花の影の細きを」
皆さま、こんにちは。
今日はときどき雨粒が降りてきます。
天界と比べて地界の居心地はどうなのでしょうね…?
雨粒に訊ねてみたいものです。
それでは『塔』2024年9月号の掲載歌。梶原さい子選でしたが、なんと今回は新樹集(吉川宏志選)でした。「塔」に入って以来、初です。
コンスタントに新樹集に載っている方はすごいなぁと思います。
好きといふ想ひはつかに輪郭を帯びてゆくらし水蜜桃を食む
春雨は花を散らしてそしてまた街ゆく傘に色を添へたり
紺色のワンピースにすつぽりと君をさまつてふにふに笑ふ
手ならひの筆をやすめて外を見るすみれの花の影の細きを
花散里が好きと答へし高校の国語科教員室のゆふぐれ
配管のつまりを防止するために水は流れる二十三時に
ぶらんこに揺られ揺られてゐる刹那我は我より自由となりぬ
「良い歌とは何か」という命題を考えつつ、良い歌を詠みたいと切望しております。