歌誌『塔』2024年6月号掲載歌「藍の浴衣で川越行かな」
皆さま、こんにちは。
今日の午後は大気が不安定で、落雷や雹に注意が必要だそうです。
気温も高くて外出には不向きでしょうか。
お出かけなさる方はお気をつけくださいませ。
明治17年の御歌。初夏に思い出す歌のひとつです。
「世のおおかたの人は、もうすっかり夏の心になってしまったようです。
散り果てた花のあわれを言う人ももうおりません。」
連日の暑さゆえ、私もすっかり「夏心」になりました。
午前中、久々に池袋のヤマハ楽器で電子ピアノを見てきました。
店員さんにClavinovaシリーズのCSP-275を解説していただきました。
私が確認したかったのは主に以下の項目です。
鍵盤:樹脂製と木製の違い。グランドタッチ-エス鍵盤の感触。
便利な機能:ストリームライツ(譜読補助)、スマートピアニスト(アプリ)、PDF楽譜やMIDIデータの活用etc.
やはり電子キーボードの軽い鍵盤とはタッチ感が全然違いますね。
以前、神奈川に住んでいた頃、ピアノスタジオのアップライトピアノで遊んだことがありました。ハンマーが弦をたたくことで音が鳴るというピアノの機構を思うと、打楽器に分類されていることが体感として納得できました。
鍵盤は大事。
今日は店員さんから詳しいお話を伺って、ネットだけでは得られない情報に接することができました。
それでは『塔』2024年6月号の掲載歌。村上和子選です。
短歌には季語という概念はありませんが、俳句の世界では蚯蚓は夏の季語に分類されます。
「何をしにここに出てきて蚯蚓死す」(谷野予志) アスファルトの上で息絶えているのをたまに見かけますね…。土のなかにいればよかったのに。
ちなみに「蚯蚓鳴く」は秋の季語になります。とは言うものの、蚯蚓には発生器がないので本当は鳴くことはありません。
おそらく螻蛄と取り違えたのでしょうね。しかし、蚯蚓が鳴くという詩的な把握は、秋という季節の情趣を深く感じることができる気がします。
「蚯蚓鳴く六波羅蜜寺しんのやみ」(川端茅舎)
★2024年8月13日追記
「男とふ性に飽きたり…」の拙歌に井上雅史さんから評をいただきました。ありがとうございます!
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