【目地の選び方】インテリアをもっと素敵にする目地材選びの基準
あなたが選んだタイルやレンガに、目地材選びが避けようがない決断となった時、建築家やインテリアデザイナーの友人がいればきっと素敵なアドバイスをくれるでしょう。
そんな友人が見つからない場合、落胆する必要はありません。自身で決断できるように、目地材選び方の基準を知ることで解決します。
目地材を選ぶ時、順番に選択をする必要がありますが、思考の方向を定めることにより決断をしていきます。理想としている出来上がりの雰囲気をよく考えながら進めましょう。せっかく選んだタイルですから、最高の出来栄えを目指して成功させましょう!
達成したい外観を決めましょう
どのような壁面を目指しますか?壁面全体の雰囲気を考えてみてください。目地を選ぶ最良の方法は、1.タイルの色と合わせるか、2.対照させるか、3.インテリア全体の補完をするかで決めます。
読むだけでは判りにくいですね。参考画像をご覧になりながら、はじめましょう!
1.タイルの色と合わせる
目地の色をタイルの色にできるだけ近づけることで、空間全体を際立たせることができます。 色合いを均一にする壁面は無駄のないシンプルな美しさがあります。純粋にタイルやレンガの質感が際立ちます。
インテリア空間で「家具を目立たせたい」「ファブリックの配色を重要視している」「できるだけシンプルにしたい」など、理想の空間デザインを描いてみましょう。できるだけシンプルにしたい場合、この手法がとても役立つでしょう。
できるだけタイルの色に近い目地材を選ぶ時、白いタイルには真っ白の目地材を選ぶ人が多いように思います。しかし一段暗い色を選ぶことで汚れが目立たず、時間が経っても汚れを隠すのに役立つとも言えるでしょう。
2.タイルの色と対象させる
タイルの色とのコントラストにより、デザインを際立たせる方法です。 タイルが暗い色の場合は、明るい色の目地を選択すると、タイルのパターンと形状が目立ち、空間に個性と面白みが加わります。
例えば、白いタイルに対して黒い目地材を使うと、モダンで洗練された外観が生まれます。逆に、カラフルなタイルに対して中性色の目地材を使うと、タイルの色が際立ち、カラフルなデザインが引き立ちます。
最近、対照的な色の目地材を設置することは見栄えが良いことに気づきました。この場合、Feature wall(またはアクセントウォール)というフォーカスポイント作りにとても役立ちます。単調な印象になりがちな空間に、ぱっと目を引くアクセントウォールは美観がよく、空間にコントラストを生み出すでしょう。
3.インテリア全体の補完をする
言葉にすると難しいですね。
補完とは"complement"です。あるものを完全にするために追加する、他のものと調和して補完するという意味です。具体的には、補完することによって全体としてよりバランスが取れ、美的な効果が向上するといった意味合いがあります。画像をご覧いただけるとわかりやすいですね。
例えば、上記の参考画像7の場合、バスルームや窓枠に使われる白をタイルの目地に選択され、スカイブルーのタイルがうまく溶け込んでいます。
参考画像8の場合、白いキャビネットとコンプリメントしています。キャビネットの白に合わせて、白い目地材が薄いグレーのタイルを馴染ませています。コンプリメントの方法は空間全体に合わせるという手法です。参考画像8のように、壁面を主張しすぎないようにデザインすると、空間に統一感が生まれます。
参考画像9では、キャビネットに使われているエッグシェルがコンプリメントのキーカラーです。
このスペースに茶色とグレーのタイルを注入するのは、大胆な挑戦だったに違いありません。 しかしご覧の様に、この手法が大成功であることがわかります。キャビネットとつながりのある色エッグシェルを目地材に使うことにより、空間全体にまとまりのあるデザインが完成しています。
グラデーションのように設置するタイルのレイアウトも参考になりますね。
ここまで見てきた方ならもうお分かりかと思います。
参考画像 10 の場合、白い目地材が全体につながりを生み出しています。 グレーのタイルを引き立てるコントラストカラーでもあります。 とても上手に計算されています。
このデザインの優れたところは、圧迫感のある狭い空間を広く見せる工夫が見られることです。 腰高にグレーのタイル、その上に白のタイルを使用し、空間に圧迫感を与えず開放感を演出する、計算されたデザインです。狭い空間を広く見せるこのレイアウトをお探しの方に、是非取り入れてほしいテクニックです。
まとめ
タイル選びはとても楽しいものです。配色を考えたり、レイアウトを想像したり。タイルを選ぶまでの時間はとてもわくわくします。
しかし、同様に重要なデザイン要素である「目地材の選択」をうっかり忘れてしまうのはもったいないことです。とてももったいない。
タイルが主役で、目地材は最後の細部にすぎないと思っている方は多いかもしれませんが、実は目地材は思っているよりもはるかに大きな役割を果たしていることをお伝えしたいのです。
目地材選びは、タイルのデザインを強調したり、またはタイルをすーっと背景にフェードインしたり、ごちゃごちゃとなりそうな空間に統一感をもたらしたりすることができます。いずれにしても、適切な目地材を選択することは、理想の空間づくりを成功させるために不可欠です。
さぁ始めましょう。
理想の空間づくりを楽しく進めていきましょう!
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