アトピー性皮膚炎と鍼灸治療①
現代医学によるアトピー治療入院を卒業して丸2年が経つころ、
ステロイドでvery strongクラスに入る塗布薬が効かなくなりました。
退院後に波はあったものの、大きな波にはならずに済んでいたのが、
入院前のような大きな波乱になる予感がしていました。
そんな時に、鍼灸師さんとの出会いをきっかけに、奈良の鍼灸院に通うことを決めました。
まず予約をする際、問診に1時間かかりますと説明を受けました。
まさかぁ、多めに言ってるでしょと思っていました。
実際に行くと問診に1時間半かかりました。
家族構成、子供のころの生活、友達、どんな学生だったか、好きな食べ物嫌いな食べ物、癖、趣味、社会人になって今までの仕事のこと、人間関係、etc
こんなに自分のこと話したことない、と思うくらい話しました。
そして、念入りに脈診をしてさらに問診があり、やっと1本の鍼が打たれました。渾身の1本、という雰囲気で、こちらも手に汗をにぎりました。
すぐ眠りに落ち、しばらくして起こされ、食事や生活の指導を受けました。
私の場合は、ステロイドでの治療経過が長いため、症状の要因が複雑化していること、体に熱がこもっているけど、深部は冷え切っていること、その為に温めると痒くなるので、まずは熱を冷ます治療を行い、その後温める治療を施す、ということでした。
ふだん灼熱感はあるのに何だか冷えているような、不思議な感覚に悩んでいたので、とても納得のいく説明でした。
やっぱり東洋医学は面白いなぁと思って帰りました。
その夜はだるい感じもあり、ぐっすりと眠れました。
3日後には体の熱が引いたような、すっきりした感覚と、気が付いたら痒くない時間が延びている、と感じました。
約10日ごとに通って4回目の鍼治療を受けたころ、very strongクラスのステロイドは使っているものの、顔と体幹、手足は治った?と思うほど状態が良くなりました。
7月に入っていたので汗による頭皮の痒みは残っていましたが、アンフラベート(very strong)の塗布を1日2回から1日1回で良いと言われ、ザイザルの内服も止めてOKになりました。
鍼灸院に通い始めた頃に、現代医療の方のクリニックを変更して、良い医師に出会ったタイミングが重なったこともあったかも知れません。
それでも、現代医学以外の治療方法に対して、初めて手ごたえを感じたのでした。
つづく