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こころの在り方重視の生き方へ 神谷恵美子『こころの旅』を読んで
藤井聡太が「結果は重視しない。自分でコントロールできないため。自分でコントロールできる過程を重視する」という主旨のことを言っていたのを聞いたことがある。
本書を読んで、それを思い出した。
長い人生の歩みにおいて第一に、人は何を成し遂げるかではなく、どう在るべきか、を意識した方がよいのではないか。
新入社員時代、「仕事ができるが性格が最悪な上司」か、「仕事はできないが性格が良い上司」のどちらが良い
合コンで出会った「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明を読んで。「能力」よりも大事なもの。
今回、イェール大学準教授の伊神満さんの著書『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』を読んでみました。この本との出合いは、友人が開いてくれた合コンです。主催者の友人が何を狙ったのか合コンの席に携えてきたんです、このがっつり経済学の難そうな本を。それを、予定時刻より必ずきっちり30分遅れてくる系の女性陣を待つ間、新宿の飲み屋でハイボール煽りつつ拝借して読んだのが始まりでした。
結果、その合コ
”疑う”ことと、”引き寄せる”こと。村上龍「希望の国のエクソダス」取材ノートを読んで。
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」
村上龍の小説「希望の国のエクソダス」中の言葉です。
「2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた。経済の大停滞が続くなか彼らはネットビジネスを開始、情報戦略を駆使して日本の政界、経済界に衝撃を与える一大勢力に成長していく。その後、全世界の注目する中で、彼らのエクソダス(脱出)が始まった。」文春文庫の紹介文です。
「学力・心理・家庭環境の経済分析」を読んで、教育に真摯に向き合う姿勢を学んだ。
昨今よく「子供の貧困」や「貧困の固定化」が取り沙汰されています。貧しい家庭に生まれた子供はやはり貧しく、成人してもその貧しさから抜け出せずにいる。そしてそういう人が、少なくない数いる。
自分自身、母子家庭で塾や習い事をさせてもらえなかったり、周りのいわゆる幸福な家庭に対して「家族」というバックグラウンドを持っていないと感じたりして悩んだ時期がありました。
そういう意識から、本書を読みました。”
もっとアウトプットがしたくて樺沢紫苑著「アウトプット大全」を読んでみたら、ものすごい具体的でとりあえず笑顔になった。
アウトプットは、インプット以上に大事です。
それは重々知っていました。どれだけ自分の中に学びや発見を蓄積しても、それを実生活に反映させていかないとそれはただの「知識」です。「知識」は仕事や普段の生活の中で活用することで初めて人生に影響を与えてくれます。それは、わかっていたんです。
ただ、アウトプットって具体的にどうするんだ、、、てところがわかりませんでした。とりあえずツイッターで読書の感想をつ
元官僚が、古賀茂明著「官僚を国民のために働かせる法」を読んでみて感じたところ。
古本屋前の100円ワゴン、ついつい覗いてしまいますよね。たまに、これは!!!という出会いがあるものです。
私も今日、下北沢の古本屋で100円ワゴンを漁っていました。すると本書を発見。私は今年の3月まで肩書きとしては官僚でした。それで今、官僚の友達の家に居候させてもらっている。買うしかない!!そんで、官僚の友達に突きつけてやる!!!100円だし!!!!そんなちょっとした悪戯心で本書をレジに持ってい
「ボクたちはみんな大人になれなかった」はまさに他人の日記で、そこに生きるに値する一瞬を求めて読むうちに朝になる。
今までの小説は、”物語に潜む謎”や”独自の感性と文体”を推進力として、最後まで飽きずに読者を捉えるように意識的にも無意識的にも設計されていたのではないか、と考えています。
三島由紀夫は、小説の動力はそこに潜む謎であるというようなことをどこかで書いていました。また、月並みでない小説はみな、その人でしか書けないなこれは、という独自性を有しています。それ故、ただ印字された活字をなぞるだけで時に思考の根