📖くわしすぎる教育勅語:読了📖
世界的にも右傾化が進むと言われて久しいですが、ベビーレモン氏から寄せられたウクライナの写真の中で、ウクライナで確かに極右の思想が盛んであったことがわかり、改めて自分の税金がネオナチズムの手に渡っていないか心配するものであります。
世界的な右傾化が進む中で日本でも靖国神社参拝や教育勅語の話題が出ることがありますが、学派として滅んだ朱子学の思想も宗教施設としては遺り続けましたので、なかなかに朱子学から決別できない状態が続いております。
そこで今回は教育勅語に対する話題を書きたいと思います。
📖なぜ教育勅語が流行ったか
教育勅語が平成末期の日本で流行る要因となった直接的契機は学校法人森友学園の教育勅語唱和でしょう。
いわゆる極右思想が台頭するようになったのは自由主義に対する反発でありまして、端的に言えば「封建社会の方が生きやすかった」という人間が一定数いるということになります。
そして私は常々、世界的な極右化が進む要因にインセル(いわゆる非モテ男子)の力が無視できないと考えているのです。
実のところ、インセルと極右化の関係性というのは海外のメディアでは指摘されており、全く以て同じことを考える人が外国にもいるのだなと驚かされます。
敢えて特定個人の容姿には触れませんが、日本における極右の活動も韓流ブームに対する反発が強く、その活動を牽引してきた人間と言うのが「まぁ容姿にコンプレックス抱えてそうな人間やな」と思う人間が多いのです。
さて、自由主義が進むとどうなるのかと言いますと、あらゆる事が市場によって解決を図る方向に進みまして、代表的なものが婚活市場ですね。
また、結婚を考えていなくとも恋愛市場など言うまでも無くモテ資源をたくさん持つ人間が浮気や不倫を繰り返すわけです。
民主主義⇒自由主義⇒市場主義へと発展していくにあたってインセルというのは非選択的禁欲者として生きざるを得ません。
いわゆる日本が「世界一成功した社会主義」としての時代というのは、これと言って恋愛上手でなくとも当たり前のように結婚できましたが、今となっては世話を焼いてくれる近所のオバちゃんなんて人はおりまへんので、インセルによるコンプレックスが「実は封建社会の方が生きやすかったことに気付いた」ということで封建社会回帰が起こるようになったんちゃうかなと思てます。
通常、教育勅語は明治神宮をはじめ「大雑把に現代語訳」をしているのですが、本書は「詳細に現代語訳」しています。
というのも、一語一句翻訳していくと、明治神宮などが提示している翻訳文とはかなりかけ離れるんですね。
実際問題、教育勅語というものの思想のベースは自由主義ではなく、封建主義に基いていることが再確認できました。
なぜ教育勅語が流行ったか、その背景を考えると、やはり「自由に疲れた」人達が多くいるということが背景にあるんじゃないかなと思います。
👻ゴーストライターが記載したことを暴くのはタブーだった
ところで教育勅語を書いた人は誰なんでしょうか。
一応、教育勅語は発行時、明治天皇が書いたことになっていました。
しかし、言うまでも無く教育勅語は明治天皇が書いたものではありません。
と言うか明治天皇って影武者説があるほどですし(ここでは書きませんが)
じゃ誰が書いたのかって言うと井上毅と元田永孚です。
二人とも熊本朱子学に精通した朱子学者ですね。
ただ教育勅語が純粋に朱子学の流れを汲んだものかというと、洋学の思考も取り入れたものであったそうです。
言うなれば刺身やお寿司にドレッシングをかけて食べるようなもの。
そうして出来上がった教育勅語ですが、あくまで著者は明治天皇となっている以上、大正期には「実は井上毅と元田永孚が書きました!」なんて探るのは禁忌かったようです。
実際の著者が井上毅と元田永孚と突き止めようものなら不敬でしょっ引かれたそうなので、なんともお粗末な話でした。
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