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ささやか、が嬉しい愛媛

こんにちは、ちぇろまほです。

音楽旅日記。この度は愛媛です。

note書くのがちょっとお久しぶりなので、箇条書きみたいな日記になりました。


今回は2年ほど前から度々チェロセクションのトレーナーとして伺っている愛媛の大学のオーケストラの定期演奏会に客演で出演することに。
広島から愛媛は車で3時間と少し。高速から、しまなみ街道をひたすら進み、今治も超えて、松山へ!
数ヶ月に一度訪れるのだけど、1日で往復6時間の運転はなかなかの体力がいる。愛媛へのレッスンの日は、数ヶ月の中でも少し大きなイベントとして心構えている。

とはいえ、しまなみ海道から松江にかけての海沿いの景色がとても美しくて、ついつい車を止めて海を眺めに行くこともある。
ここで見る海はいつもキラキラしていて、流れも緩やか。その先に、海のキラキラを作り出しているかのように太陽がそっと光を注いでいる。海も太陽も強い存在なはずなのに(?)、この景色の中だと、お互いの持つ優しさと柔らかさを与え合っているように見える。とっても美しくて優しい景色なのだ。

たまたまだが、いつも愛媛に行く日はお天気が良い。だからか、なんだか愛媛と自分の相性の良さみたいなのを勝手に感じている。


今回は1泊2日のお泊まり愛媛!もちろん前日リハーサル&本番、と言うスケジュールなので、ほぼ現場で弾きこもりなわけだが、そんな日々の中に愛媛で過ごすささやかな幸せを詰め込みながら過ごしてみた。




まず松山に到着したのは午前9時過ぎごろ。朝の5時に起きて5時半ごろに家を出た。途中SAで休憩もしたので予定通りの到着。
会場は松山市民会館というところ。敷地内には松山城があり、随分と広い公園の中にある。
到着すると、生徒さんが待ってくれていて、楽屋に案内される。ありがたいことに楽屋は1人部屋を用意していただいていたので、それだけでとテンションがポッと上がる。



午前のリハーサルが終わり、お昼時間。とてもお腹が空いていたので、ちょっとがっつりした定食が食べたい。

と思い、会館をでてすぐのところにあった食堂へ入ってみることに。

「あすさぽ定食」

日替わり定食が980円。という看板を見て即入店。
優しいおばさま店員さんに案内してもらい、カウンター席へ。なんだか落ち着く雰囲気。

この日の日替わりは、「太刀魚の天ぷら」「鶏肉の山椒焼き」だったかな。どちらか一方を選んだ定食にもできるし、どちらも頂くことができる。
わたしはとてもお腹が空いていたので、どちらもいただく定食セットで注文しました。

これに味噌汁、ご飯(大盛り)がつきます。

10分ほど待っただろうか。
お待たせしましたぁ〜の優しい店員さんの声と共に、お弁当のようなスタイルで食事が運ばれて来た。

おいしそう!そしてボリューミー!!

太刀魚の天ぷらは衣がサックサクで、中はホクホク。鶏肉はぷりぷりしていて、照り焼きのような味付けに山椒がピリッと聞いてとてもおいしい。

わしゃ横綱か!?と突っ込みたくなるほどの量と食べっぷりだったと思うが、あっという間におかずはペロリ。1人飯は人目も気にせず黙々と食事に集中できるのが良い。

さすがに大盛りでやって来た米は全部は食べきれなかった。周りのお客さんは男性客が多く、みんな常連のようで、「米は普通で〜!」「大盛りで〜!!!」などと、いつもの調子で注文しているようだった。



さて、昼からのリハーサルは案の定、若干眠気がやってきていたが、なんとか耐える。
チェロパートの子たちは、本当にいい子ばかり。みんな純粋で可愛い。分からないところや、感想を素直に聴きに来てくれるので、こちらもしっかり答えなければ、、と必死に答える。
自分の意見を求めてもらえるのはちょっと嬉しい。



リハーサルは少し早くに終わり、ホテルへ。
ホテルは、予算よりもちょっと良いところを選んだ。長距離運転で疲れ切ることが分かっていたので、ゆっくりできて綺麗そうなところを探す。
会館からも近い、こちらのホテルにした。

コンフォートホテル松山

部屋の写真を撮り忘れたが、とても綺麗!
あと、1階にフリースペースなるものがあり(朝は朝食ブースになる)、ここで自由にコーヒーや紅茶が飲めるシステムになっている。
お昼ご飯がまだお腹に残っていたので、コンビニでおでんなどを少し買い、部屋でのんびり過ごすことにした。

私はホテルで1人、過ごす時間が好き。非日常を、1人でどっぷり満喫すると共に、コンビニで買ったおいしそうなものをつまみながら、好きな動画を見たり本を読んだり。
あっという間に時間は過ぎるのだけど、家でダラダラ過ごす至福の時間とはまた違った幸福を感じるのであった。

湯船にしっかり浸かって就寝。



朝。

ホテルの朝食を。と思い向かったものの、すごい人。並んでいる人も多い。人混みを見るとなんとなくまだ避けたくなる気持ちになるので、あっさり外でモーニングを食べに行くことに。(すごく勿体無いことをしていることは重々承知している)

松山を散歩したい気持ちもあったので、散歩がてらモーニングのお店を探す。
15分ほど歩いたところに、素敵なお店があった。

Cafe BC

店の前に自転車が置いてあり、おしゃれな黒の扉が目印。目の前には商店街がある。

お店に入ると、おひとりさまのお客さんが多く、ちょっと安心する。

私は小倉サンドを注文。中にさつまいもが入っていて嬉しい。サラダもついている。
セットにホットのカフェオレ。目の前で店員さんが入れてくれる。
お店の中は静かな音楽が流れ、ゆったりとした時間が流れていた。お客さんも本を読んだり、ぼーっとコーヒーを飲んでいたり。


何もしない。考えない。頭働かない。朝なんだから、それで良いじゃないか。

カウンターに座った私は、目の前の棚に飾られているおしゃれなカップをボーッと見ながらカフェオレを飲む。このカップ、どこで集めて来たんだろう。あ、そういえば結婚のお祝いにいただいたマグカップ、早く使いたいな。あ、内祝いまだ返してない。いつ買いに行こう。あ、お礼の手紙出さなきゃ。あ、、、、。あ、、、、、、、


忘れていたことを、ふと思い出せるのは、このボーッとしている時間のおかげである。



さて、母からみかんを買って来てくれ、ということで「みかん」と検索すると、お店の目の前にみかんショップがあることがわかる。めちゃくちゃツイてるじゃん!

noma -noma

お店の人も全員みかん色のパーカーを着ていて、もうみかん一色!
みかんの種類はよく分からないし、量もどれくらい買ったら良いのやら分からないが、店員さんに相談しながら、ひとまず手持ちで持ち帰れるように2キロでお願いした。愛媛みかんと、名前を忘れてしまったがもう1種類。2種類のみかんを楽しもうということで購入。丁寧に包装していただいた。

帰って食べ比べをするのが楽しみである。



さて、良い時間になったので、会場へ向かう。
ここからはゲネプロ、そして本番という流れ。あっという間に本番である。

学生オケだから、とかプロだから、とか。普段からそこにあまり意識がない私である。
とはいえ、今回は前半に学生指揮者という役割の男の子が指揮を振っていて、勝手に親目線になってしまう。彼がこの1年間、この作品のために、このオーケストラのために、どれほど時間をかけて音楽と向き合って来たんだろう、と思うと勝手に感動。逞しい姿で指揮をして、なかなか的を得たことを各パートに指示をだしている。的確。すごいなぁ。


部活。サークル。自分の過去を振り返っても、本当に楽しくて幸せな思い出が学生時代にたくさんある。でも楽しいだけではなかった。音楽を本気で取り組めたのは部活のおかげだし、音楽をもっと勉強したいと思えたのも部活のおかげである。
当時の切磋琢磨した同級生は、今や親になったり、それぞれ仕事に邁進していたり。今何してるか分からない人もいる。でも、当時の記憶では、みんな音楽の仲間である。
今がどうのこうの、、ではなく、かつての大切な仲間なのだ。

あの時一緒に死ぬほど笑ったことや、一緒に号泣したことや。もう会う機会はない人でも、あの頃の思い出の中では大切な仲間。

そんな、自分の青春の日々と、今を重ねる。
コンサートを終え、この度引退となる子達、何人か啜り泣く声が聞こえてくる。あぁ、この感じ。。懐かしい。そして私も目頭がクゥ、と熱くなる。




コンサートが終わったのは夜の19時ごろ。
その後写真撮影に混ぜてもらったりと、終演後のあれやこれやに参加する。

とはいえ、帰りの時間が遅くなると、自宅への帰宅時間がどんどん遅くなるので、ひっそりと車に乗り込み帰宅。

再び3時間強の運転。この度は休む間もなくひたすら運転し続けた。
道中は、夫に電話をかけ、今日の感想や、愛媛の感想を伝える。また四国に行こう、と約束。




今回もなかなか良い旅だった。音楽旅は半分仕事が絡んでいるから良い。(気持ち的に)
仕事もしつつ、その土地を満喫する。次はどこへ行けるのだろうか。


またいつか!


ちぇろまほより

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