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ビデオゲーム史:「ブラウンボックス」

 これまで「ビデオゲーム史シリーズ」として,10作品分のメモを書いてきました。今回は,これらをいったん年表にまとめ,これと合わせて最初の家庭用ゲーム機について書きます。


ビデオゲーム史簡易年表(1958–1976)

 これまで紹介してきたビデオゲーム作品を年表にまとめます。この次に紹介するゲーム機「ブラウンボックス」も入れています。

1958 『テニス・フォー・ツー』
1962 『スペースウォー!』
1968 ブラウンボックス
1971 『コンピュータースペース』
1972 『ポン』
1974 『スピードレース』
1975 『スピードレースデラックス』
   『テレビテニス』
1976 『デスレース』
   『ブレイクアウト』 
   『ナイトドライバー』


概要

 最初の家庭用ビデオゲーム機といえば「オデッセイ」がありますが,その前段階の試作品が「ブラウンボックス(Brown Box)」です。ラルフ・ベア(Ralph H. Baer)がサンダース社(Sanders Associates)で開発しました。

画像1

「ブラウンボックス」
(Wikipediaより転載 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0e/BROWN-BOX_20160501.JPG)


ゲーム機メモ

 ブラウンボックスを開発したラルフ・ベアは「テレビゲームの父」と呼ばれています。上の画像から,ブラウンボックスはその名のとおり,茶色の箱型のゲーム機であることがわかります。ゲーム機の上に,ベアのサインが書かれているのが見えます。側面にはゲームを切り替えるためのスイッチも見えます。

 最初に商業的に成功したのは1972年の『ポン』です。ブラウンボックスの開発当初(1968年)は,ビデオゲームについてあまり知られていなかったと考えられます。そのため,マグナボックス社に興味を示されるまで,ゲーム機を売り込んでもあまり良い反応は得られなかったといわれています。


 以上,ビデオゲーム史シリーズのゲーム機編でした。ブラウンボックスに関連する話を見る限り,家でゲームをできるようにするというアイデアが当初はあまり受け入れられていなかったことがわかります。

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