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お弁当にはほんの少しの労いを。

この夏休みは里子が来てからの1年で、1番大変だったように思う。

まずは、里子がイメージする【夏休み】と我が家の夏休みが大きく違ったこと。

児童養護施設で過ごした2回の夏休みは、イベントが盛沢山で、毎日「今日は何するの✨✨」という感じだったんだろう。
我が家は夫婦共に通常通り仕事があり、子ども達は毎日学童。学童滞在時間も普段より長くて、暇を持て余す。大人達も普段より負担が増えて面倒くさい、それがいつもの、精一杯の夏休み。

夏休みが近づいてきてから
「夏休み楽しみ〜🤩」
「夏休み何するの〜🤩??」
と毎日のように言われると、ちょっとムムッと思ってしまう。

それから宿題。
保育園時代は毎日淡々と通えば良かったが、小学生の夏休みは1ヶ月半の配分を考えて計画的に過ごさないといけない。
次女(小6)は上の2人の様子を近くで見ていたからか、持ち前の真面目気質の為か、宿題が終わらずに苦労したことは無いのだけれど、1年生の里子はそうはいかない。
長い時間と沢山の課題を管理できるはずもなく、アレコレ確認したり、丸つけして直させたり、
算数の文章題で「コレ、足し算すればいいの?引き算すればいいの??」と聞かれても、『ちゃんと問題文読んで自分で考えて。』と…毎日バトルだ。

そして最大の難所がお弁当!!
これまで5年間、曜日ごとに夫と私で分担して、高校生のお弁当を作っていた。
可愛く飾り付けたりしないし、デザートや子どもが喜ぶ物をわざわざ用意して入れたりもしない。冷凍食品で高校生男子の胃袋を満足させようとするとコストばかり嵩んでしまうので、ご飯を炊いて、鶏か豚で何か作って、野菜で何か作って、そんな感じ。
だから小学一年生のお弁当ぐらい、労力としては大したことは無いのだけれど。

はぁ〜お弁当作らなきゃ…と思っている時に限って、『今日は誰がお弁当作ってくれんの😩??』と言ったり、
年に一度の遠足かの如く『今日のお弁当なぁに??😍(わくわく💕)』と言ったりする。
そして完成したお弁当を持って行く時も、食べて帰って来た時も、何のリアクションも言葉も無い。

思い返せば我が子達は、お弁当の内容に注文を付ける事は無くても、持って行く時に「どーもー」と言っていたり、「あ、コレ好きなやつだ!」と喜んだりしていた。
夏休みだよ💦大変だよ💦という時も、早く給食始まってくれ〜😭という時も「ですよねー、がんばれー」と若干の労いがあった。

これは対人スキルなのか?
食への興味の差なのか?
私という人間への攻略具合なのか?

わくわくと期待をするなら何か一言ぐらい欲しいな〜と思ってしまう。
何も言わないなら言わないで、はじめから期待せずに淡々としていて欲しい。

同じ労力でも、
相手の言葉や態度次第で、こちらの疲労感は違うんだな。言葉は大事。
という事を知った夏休み。

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