コーヒーの“美味しい”が変わった
20代の頃からコーヒーが好きで、引っ越したり新しい街に遊びに行くたびに、美味しい珈琲焙煎屋を探していた。
中川ワニさんのコーヒー本を読みながら、一杯ずつ豆を挽いて、ひとりで香り立つコーヒーを慈しんでいた。孤独で、質素で、それでも心は豊かな生活だったと思う。
家族ができてからも、美味しいコーヒーを追いかける生活は続いている。
最近のお気に入りは堀口珈琲。
https://www.instagram.com/horiguchicoffee/?hl=ja
通販で800gまとめて購入すると送料無料になるのだが、結構な金額(6000円ほど)になるので、4ヶ月に1回くらいの頻度で注文することにしている。一度代表によるテイスティング初級のセミナーにも行ったことがあり、改めて産地毎のコーヒーの魅了に触れることができて、とても勉強になった。
その時になるほど!と思ったのは、「豆の状態の香りもちゃんと味わうこと」。確かに、蒸らしてる時に香り嗅ぎがち。
日常用には成城石井オリジナルの450gで1000円ぐらいで売っている豆を、電動ミルで挽いて飲んでいる。コスパとしては成城石井がいちばん高いと思うし、お客様に出すとみんな「おいしい、どこの?」と聞かれるほどだし。
自分好みのコーヒーを楽しみつつ、一応トレンドも追うことにしていて、ブルーボトルコーヒーや、最近では365日とコーヒーという人気のパン屋さんでもブレンドを飲んでみた。
でもなんか正直、あまり美味しいと思ったことがない。酸っぱくないですか?最近のコーヒー。豆の色も私が知っている色とは明らかに違う。柔らかいブラウン。一度豆を割ったら、中がほぼ生豆状態だったこともある。
なに、最近、みんなあんまり焙煎しないのがいいの?軽めで酸っぱめがトレンドってことなの? コーヒー豆そのものの味わいということ?
でも、こんな酸っぱいコーヒーに500円払うくらいなら、家の成城石井の豆の方が100倍美味しいと感じる私は、年を取ったってことなのかな。
ファミマの濃いめのコーヒーが、150円(大きめサイズ)で普通に美味しいと感じるのは、万人向けにブレンドしてるってことなのかしら。
“喫茶店”の目が覚めるようなコーヒーが、多分これからもずっと好きです。
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