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ぬいぐるみの血肉となる循環モデル

バスタオル。
使い続けると段々とヨレヨレになってきますよね。
使い続けすぎると、ビリっと裂けてしまったり。

でも、使い切るにも、ビリっと破れたバスタオルじゃ機能的価値が落ちる。
うーん、困ったなぁと思っていると、そんな時出会ったのが、タオル美術館のタオルリサイクルボックス。

REBORN COTTONというブランドで全国の店舗で回収しています。

添付画像の図の通り、回収されたヨレヨレのタオルは、粉砕されてリサイクル工程で糸になり、再びタオルとして復活します。

タオル美術館公式サイトより

いわゆる、マテリアルリサイクルですね。タオルtoタオルって言葉もあるんでしょうか。

んで、それを今日は伝えたいわけじゃない。
その先があるんです。

先日「たおぐるみ」というプロダクトに出会いました。
名前から想像するに、「タオル+ぬいぐるみ」から生まれたネームです。
そう。タオル生地のぬいぐるみです!って話じゃ普通なので、その先があって。

それは中身です。
たおぐるみの血肉が、なんと「リサイクル時にどうしても糸になれない捨てられるはずの繊維」なんです。
細かく裁断されすぎてしまった短繊維が"中わた"として活躍しています。

すごい使い倒し方だなぁと思います。

ちなみに、こういう段階的な零れ落ちていく水を拾っていくが如く、活用していく方法を「カスケード」っていいます。
例えば、1本の木があった時に、中心の質の良い部分は柱に使ったり、その周りにある切った部分はパルプにしたり、さらにパルプになれない部分は、バイオマスとして燃料にしたり。無駄なく使い続けて使い倒していきます。

これはタオルのカスケード。
おそらくこのタオル美術館の人達は、目の前にあるゴミになるであろうものを見ながら、「どうにかならないのか」と問い続けたのだと思います。その意識がホント重要だなと思います。

何かを生み出すときにどうしても生まれてしまうもの。
ゴミと言ってもやむを得ないゴミ。

それをゴミじゃないようにするためにはどうしたらよいか。
意識をシフトするだけで、見えないものが見えたのだろう・・・と思える事例でした。

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