菱木 信介(しんさん)/Circular Economy Thinking代表/共感経営デザイン

Circular Economy Thinking合同会社 代表社員CEO/Shift…

菱木 信介(しんさん)/Circular Economy Thinking代表/共感経営デザイン

Circular Economy Thinking合同会社 代表社員CEO/Shift Value Lab運営メンバー/サステナビリティの世界を1歩でも前進させる/エグゼクティブコーチング

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【募集開始】Shift Values Lab(コミュニティ・無料)を9月より本格始動します

我々が目指す世界共感のチカラで、社会を変える(Empower with Empathy) 社会課題は日々、世界のさまざまな場所で生まれています。次々と生まれる課題を、誰かに解決を委ねることもできず、また一夜にして解決しないことは誰もが知っています。 では、私たちはどうしたらよいのでしょうか。 私たちが社会課題だと感じるのは、そこに理想や希望があるから。もし多くの人がその想いに共感し、知恵を出し合い未来に向けて行動したなら、きっと解決の道筋が見えるはずです。こうして、私

    • 多年草の穀物で作ったビール

      "炭素の固定化"って聞いた事ありますか? 地球温暖化の原因の1つとなっているのが、過剰に二酸化炭素が大気中に放出される事です。 じゃぁ、その二酸化炭素はどこからやってきて大気中に放出されたかというと、単純に考えると「大気中以外」からやってきたという事になります。 「大気中以外」っていったいどこでしょうか。 それは土の中(地中)だったり、樹木の中だったり、海の中だったりします。 それらを掘り出したり、燃やしたりするから、大気中に二酸化炭素が放出されるというわけです。

      • 廃棄救済の仕組みが新しい顧客とのタッチポイントになる

        TABETEというサービスをご存じでしょうか。 パン屋さんとか、お弁当屋さんとか、 「注文を受けてから作って販売する」じゃなくて 「販売数を予測して事前に作っておき販売する」って、 予測を間違えると、余ってしまいますよね。 その余った食品は何もしないとゴミ箱行きです。 もったいないですよね。食べられるのに食べられる人がいないから・・・ 需要に対して供給が過剰だったんですね。 じゃぁ、供給に対して需要が増えればいいわけで、 それを「欲しい人」と「販売したいお店」をマッチン

        • 「明かり」を売るサービス

          「明かり」って買ったことありますか?私は未だ無いんです。 「いや、みんな普通に買うでしょ、蛍光灯とかLEDとか」って思いますよね。 でも、蛍光灯とかLEDは、「明かり」ではなく「明かりを生み出すもの」なんですね。じゃぁ、「明かり」ってどう買うのかというと、例えば「これくらいの光量を〇時間分を〇〇円で買う」みたいな感じです。 「そんなめんどくさい買い方しないわー」って思うかもしれませんが、これに近い買い方ができます。それは「光の量(明かり)を使った分だけ課金する」って方法で

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        • Biological Cycle
          6本
        • サステナビリティで価値観を刺激するShift Values
          25本
        • R1:Rethink
          6本
        • R7:Repurpose
          2本
        • R0:Refuse
          1本
        • R6:Remanufacture
          1本

        記事

          大型クレーンの次の人生

          「大型クレーンは、人じゃない!」っていうツッコミは置いておいて、アムステルダムにある大型クレーンの次の人生の話です。 この画像の大型クレーン、いったい何だと思いますか? もちろん、かつてはクレーンとして活躍していました。 この大型クレーンがある地域は元々造船所が一帯にありました。いわゆる工業地帯です。その工業地帯も時代が移り変わり、今は若者が集う地域になっています。 という場所にあるのですが、改めて何だと思いますか? ・ ・・ ・・・ 正解は「ホテル」です^^

          「育てる体験」を提供する"戻り苗"という秀逸なサービス

          「どんぐりって、どんぐりから芽が出て木になるって知ってました??」って聞くと、「そりゃそうだろう・・・」と思う人と、「え、どんぐりって芽が出るの?」と思う人の2つに分かれますが、ほとんどの人が後者です。 子どもの頃から、よく見るどんぐり。 私も数えきれないくらいの沢山のどんぐりに出会いましたが、一度も芽が出たところを見たことがありませんでした・・・戻り苗と出会うまでは。 戻り苗って何か。 それは、森にあるどんぐりを遠く離れた人達が育てて、それを森に戻す・・・というサービス

          「育てる体験」を提供する"戻り苗"という秀逸なサービス

          モノが解決する前に別の方法で解決してしまえ!というサービス

          今回は「視点」の話です。 見方を変えると既に提供されているサービスに深みが出てくるかなと思います。 DFreeというサービスをご存じですか? 主に高齢者向けのサービスで、センサーを使って排泄・排尿を事前に通知するデバイスです。 高齢者の方々が自分で、尿意や便意が認識出来なくても、機械がそれを担ってくれます。このデバイスが登場するまでは、この課題を解決するのは大人のおむつでした。 それを大人のおむつを使わずに対処できるようになる事を実現したのがDFreeです。本質的な価値

          モノが解決する前に別の方法で解決してしまえ!というサービス

          ガソリン車を改造してEVにするアマゾン配送業者

          「ゼロから作るんじゃなくて、改造すればいいんです」という発想が好きです。ガソリン車を改造してEVにしちゃうという実証実験を2024年3月に始めた丸和運輸機関社です。 丸和運輸機関社は、アマゾンの配送業務の受託を手掛けていて、今回、リース期間が終了したガソリン車をEVに改造して、EVを増やしていこうという試みです。 自宅まで届ける為に使っている車は、軽自動車(スズキ エブリィ)を使っています。その台数を2030年までに1000台をEVにすることを目指しているとの事です。(全

          ガソリン車を改造してEVにするアマゾン配送業者

          サステナビリティで、多くの若者が来るようになったクリーニング店

          クリーニング屋さんってどんなイメージですか? Googleで「クリーニング屋さん」で検索した結果が、上記画像です。 まぁ、クリーニング屋さんというとこんなイメージですね。 元々こんなイメージだったクリーニング屋さんをリブランディングし、多くの若者が来るようになったクリーニング屋さん「Solairo Cleaning Factory」を紹介します。 上記画像を見て感じたかと思いますが、これまでのクリーニング屋さんとは違った清々しさのあるお店です。 もちろん、イメージだけ

          サステナビリティで、多くの若者が来るようになったクリーニング店

          "考えた事が無い事"を自然に考えさせる秀逸な体験

          今回はゼロ・ウェイストタウンとして有名な徳島県上勝町のホテルでのお話です。ゼロ・ウェイストアクションホテル “HOTEL WHY”で秀逸な体験が出来ます。 このホテルにチェックインすると、次のように言われます。  「滞在中に使う分の石鹸を切ってお持ちください」 上記の画像のような感じで、宿泊者が自分自身で切ります。 これを言われた瞬間、ハッとします。 「1泊2日で使う石鹸の量ってどれくらいだ??」と。 考えた事もないですよね。 通常のホテルも然り、自宅も然り、ボトル

          "考えた事が無い事"を自然に考えさせる秀逸な体験

          ”年を重ねる毎に良くなっていく第2の皮膚”と謡うジーンズメーカー

          今回はNUDIE JEANSの哲学を共有です。 こんな哲学を持って、それを実践している企業は応援したくなっちゃいます。 衣服が地球を破壊しているわけではありませんが、大量消費が地球を破壊しています。つまり、私たちは常に見た目を変えたいという欲求があり、それはファッション業界によって生み出された欲求なのです。 人々は自らをファッションの犠牲者と呼びますが、ファッションの唯一の犠牲者は気候です。 本当に良い変化を起こすためには、毎週スタイルを変えないことをスタイリッシュに

          ”年を重ねる毎に良くなっていく第2の皮膚”と謡うジーンズメーカー

          大手家電メーカーによるリファービッシュ品の提供

          「リファービッシュ」とは、 動くかどうかわからない状態である製品を、点検・整備する事によって、動くことを保証し、提供する事です。 他にも「初期不良によって動かない」ものを修理して、ちゃんと動くようにしたり、展示品として使っていたものを整備して、ちゃんと動かすようにする事です。 修理品や中古品と何が違うかというと、 修理の場合は壊れた個所のみを直しますが、リファービッシュの場合は、壊れた個所修理し、さらに全体的に点検してトータルとして保証します。 同様に中古品の場合は、

          大手家電メーカーによるリファービッシュ品の提供

          20階建て木造オフィスビルで、都心をウッドチェンジ

          世界最古の木造の建物って、何かご存じですか? それは、奈良にある法隆寺です。 マンションとか借りる時に築年数ってみると思いますが、その表現を使うと築1400年です。 木造建築の耐久性が如何にスゴイかって事を法隆寺が教えてくれます。 "木造"って鉄筋コンクリートに比べて弱そうに見えますが、強いんです。 そんな一度作れば1400年持つ木造建築ですが、都心のど真ん中に地上20階建ての木造オフィスビルに本社を構える企業が現れました。それが、東京海上グループです。設計は三菱地所

          20階建て木造オフィスビルで、都心をウッドチェンジ

          サステナビリティメディアとしての商品・サービス

          今回は、ちょっと違った観点で、価値観を刺激出来たらと思います^^ <カップヌードルの蓋を留めるシール>1年くらい前の話ですが、カップヌードルの蓋を留めるシールが無くなりました。 蓋と素材の違うプラシールを使うのではなく、同一素材の紙に爪を2つ作ってそれを折り曲げると蓋が止まるというモノです。 日清食品さんが出した当時のプレスリリースがこちらです。 これを見た時にいくつか思いました。 積極的に生活者(消費者)に活動を訴求する事で自社のサステナビリティブランドが高まる事

          サステナビリティメディアとしての商品・サービス

          オフィスのタイルカーペットを洗って再利用

          皆さんが利用するオフィスの床ってどうなっていますか? オフィスの床がどうなっているかってあまり気にした事ないですよね。 おそらくタイルカーペットが使われているのでは無いでしょうか。 この記事を読むとこんな風に書かれています。 思い起こせば図書館や空港にもタイルカーペットは使われている気がします。多くの企業もタイルカーペットを採用しているはずです。 (なんか、いろいろな施設の床がどうなっているか気になってきましたよね^^) でも、この取り扱いのし易いタイルカーペットは、

          部屋ごとに太陽の陽射しをコントロールするホテル

          夏には冷房をガンガンつけて、 冬には暖房をガンガンつける。 でも、 日差しの当たらない部屋は、涼しいし、 日差しの当たる部屋は、暖かい。 太陽光を取り込めば温まるし、 太陽光を避ければ涼しくなる。 そんな太陽光を部屋単位で取り込み・遮断をコントロールする事で、 暖房・冷房の利用率を下げるというホテルがオランダアムステルダムにあります。 その名は、QO Amsterdam (Ruby Emma Hotel)です。 https://www.ruby-hotels.com/

          部屋ごとに太陽の陽射しをコントロールするホテル