韓国の思い出
韓国には毎年のように視察の機会があり渡航していた。最後に行ったのは2年前の1月末になる。ソウルでのコロナ感染が拡大していた頃で、ぎりぎりのタイミングだったが、なんとか2泊3日で行くことができた。
現地ではバスをチャーターして、一日中の移動である。昼に仁川国際空港に降りて、そのまま高速道路に乗り、南部の施設園芸地帯に行くこともあった。高速道路が全土をめぐっているため、乗りっぱなしの時間が実に多かった。
途中サービスエリアで休憩や食事を取るが、どのサービスエリアも似たような感じで、いつも既視感があった。それに毎年のように来ているサービスエリアもあるのでなおさらだ。感覚的には九州道を福岡から熊本に向かって走り、八女サービスエリアで昼飯を取っているのとあまり変わらない。
サービスエリアの食事は、韓国のものと、日本食が韓国風にアレンジされたものなどがある。日本人のグループはそんな日本食っぽいものには手を出さないが、地元の人たちには人気があるようだった。特にワラジくらいの特大カツが乗っかったカツカレーは、女性も平気で食べる人気メニューらしかった。
日本人からすると変なカツカレーなのだが、それはお互いさまかもしれない。街の食堂で食べる韓国料理はどれも野菜が多く、米飯は金属の碗にきっちり固めて盛られ、キムチやナムルはサービスでいくらでも食べ放題である。味付けもだいぶ違うので、韓国の人たちが日本で韓国料理を食べたなら、いろいろ言いたくなるはずであろう。
そうしたさじ加減が必要な食の世界も多いのだが、本場焼肉の店に入るとやはり圧倒される。かたまり肉を炭火でじっくり炙り、脂も溶け落とし煙もうもうの中で固いバリバリのレタス、というかチシャで包んで食べたときの味わいは、日本には無い世界だろう。
そろそろ、韓国の食の世界に触れたくなった。年内にはまた渡航したいものだが。
(画像はロゼチーズトッポッキとナムル)