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《お直し担当 縫男です》

この世の中には77億種類の人間しかいない。
俺か俺以外か。

その一人のうちの俺。

さて。

苦虫スマイルはいつでも無料
お直しはいつでもお受けしております。

今回、ご依頼いただいたデニム
【シアーズローバックスデニム】

みなさんご存知のですか?

知ってる人、あなたは
【マ・二・ア】

恐らく、少なくとも30年以上くらい前のブランド。

私も、すごく久しぶりに拝見しました。

では、ご覧ください。

まずは、一枚目この顔。

オールド感漂う、往年のスラックスかのような風態。
少しエキゾティックなポケットが、
アダルトな夜を彷彿とさせます。

そして、2枚目のこの後ろ姿。

夕陽を浴びる舘ひろしよろしく、
シャープな渋さです。
バックヨーク側にステッチが入っています。
ここも、一癖ある色気です。

全体的に言えるのですが、糸が少し細め。
それも相まって、チェーンステッチ特有の
ゴリゴリ感が控えめな大人な舘ひろし。

では、そんな舘ひろしデニム(勝手に呼ぶ)
の中身を見てみましょう。

まずは、ここ。
ファスナー。
チャック。
ジッパー。

なんと、スコーヴィル社です。
あの、スコーヴィル社です。

「僕のパパは、スコーヴィル社で働いてるんだ。」
「ぼ、僕の父さんはriri社だもん!スイスだもん!」

スコーヴィルは、ヴィンテージ界隈で盛り上がるキラーワードです。
気になる方は、お調べを…

お次は4枚目。彼の足元を見ましょう。
個人的には、ここがポイントです。

《色違いのスプラトゥーンステッチ》

出ました。

そう。
色違いのスプラトゥーンステッチ。

しかも、糸細め。
ガリガリやん。

体脂肪率7%ステッチ。

そう。
このシアーズローバックスは、
このダブルステッチが1番のデザインポイントなわけです。

淑女の皆様、今一度ご覧ください。

ステッチの幅。
ここに男の器が現れるわけです。

ドンと来いの約7㎜。

5㎜じゃなく、7㎜。

わかりますよね?
器のデカさが。

しかも、糸細め。
言うなれば、舘ひろしなんです。

そして、左綾。
(左綾の話は、また今度しようね。)

局所に現れる、黄金ステッチ、
ポケットのアダルト味。
そして、夕陽を浴びる後ろ姿。

そんなシアーズローバックスデニム。
良いデニムのご依頼、ありがとうござい
ました。

この世の中には2種類の人間しかいない。

俺か、俺以外だ。

いや、そらそうやろ!

デニムは全て素晴らしい。

※直した写真を撮り忘れました。
ビフォーのみですが、ご覧下さい。


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