阪神、岡田彰布新監督か

 朝、起きたら携帯電話の通知欄に「阪神、次期監督は岡田氏で内定か」という見出しが。阪神の球団体質から、完全に内部昇格と思っていたのでこれには驚いた。結論から言うと、阪神の監督として相応しい人物であると感じる。今回は、岡田新監督が決まったらどのようなことを期待するかを書いていく。

そもそも、岡田氏はどのような人物か

 阪神が平成17年に優勝した当時の監督であり、オリックスでも指揮を執ったことがあると言うが、僕は阪神監督時代を見た事がなく、オリックスもあまり興味がなかったので解説者としての印象が深い。解説者としての岡田氏は一言で言うと忖度無しの信念を貫く人だ。阪神ファン向けのYouTubeチャンネルでも当然のように阪神の体質や監督の采配を批評したり、逆に他球団を褒めちぎったりと言うことから、人に流されることなくダメなものをダメと言える人物とみた。こうした人材こそ、球団の傀儡監督が多い今のNPBに必要なのだと思っている。

岡田新監督に期待すること

投手陣の再整備

 岡田「監督」の手腕で最も評価されるものは、配置転換や連投も辞さない積極登用で阪神、オリックス両球団の投手陣を鍛え上げたことだろう。阪神時代には、その後15年ほど救援エースの名を欲しいままにした藤川球児を中心とした「JFKトリオ」に加え、福原忍、安藤優也を鍛えた。オリックスでも金子千尋、西勇輝というダブルエースを形成し、今なお抑えのエースとして活躍している平野佳寿を勝利の方程式に抜擢したのも岡田監督なのだ。

 そういった意味では、現在の発展途上の阪神投手陣を整備することを阪神ファンは期待するのではないか。現在の阪神には、西純矢、森木大智、桐敷拓馬、村上頌樹と挙げたらキリがない程に楽しみな若手投手がいるのだ。西勇輝のFAと、藤浪晋太郎のMLB挑戦が噂されている現状だけに、若手投手の台頭無くして阪神再興は有り得ないのではないか。岡田監督にはぜひ、第2の藤川球児、第2の久保田智之を育成して欲しい。

次世代の監督育成

 岡田監督は64歳。球界だけでなく、一般社会でもこの先何年も働くという歳ではないはずだ。つまり、岡田監督に求められる事は次世代の監督を育成する「繋ぎの監督」ということだ。そういった意味では、高木守道元中日監督や西村徳文前オリックス監督に近い役割となる。

 これは平田勝男二軍監督が一軍へと昇格しても、同じことを書こうと思っていたが、阪神ファンが考えている次世代の監督候補は何人もいるだろう。今回入閣が囁かれている鳥谷敬氏、藤川球児SA、今岡誠元ロッテコーチの3人は確実にその中へと入るだろう。しかし、どれだけ候補がいようとも監督は1人。その見極めを岡田監督の在任期間中にして欲しいと思っている。

最後に

 我々中日ファンにとって、東京の巨人、大阪の阪神、名古屋の中日でセ・リーグを盛り上げたいという気持ちは阪神ファンと変わらないだろう。岡田監督にはぜひ、原辰徳巨人監督、立浪和義中日監督と共に熱い死闘を演じて欲しい。

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