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『解離性障害』って何?
『解離性障害』と私の解離症状について、お話しします。『解離性障害』に馴染みのある方は極少数だと思いますので、先んじて『解離性障害』について簡潔に説明します。
『解離性障害』の種類
精神的なストレスやトラウマに関連した症状が特徴の精神障害の一群。極度の精神的ストレスやトラウマから生じる。心の防衛メカニズムとして解離反応を引き起こすことがある。
・解離性同一性障害/多重人格
個人の中に複数の異なる人格(アイデンティティ)を持つ状態
これらの人格は、異なる名前、性格、記憶を持っており、時には1つの人格が他の人格を認識しないこともある。通常、幼少期のに深刻なトラウマや虐待の影響を受けた結果として発症することが多い。
・離人症
自己認識の歪みや現実感覚の喪失
自分自身や自分の感情、体験、または身体が現実的でなく感じる症状が特徴的。夢の中にいるような感覚や他の人や物事と自分との間に距離があるように感じることがある。自己が分離し、自分が「自分である」という感覚がなくなり、外から自分を観察している感覚に襲われる。
・解離性健忘
通常の記憶喪失と異なり、個人の自分に関する重要な情報や過去の出来事を記憶出来なくなる状態。この記憶喪失は通常、意図的に避けようとする記憶の回避として現れる。特に心的外傷的な出来事や大きなストレスを受けた際に発症しやすい。
・解離性遁走
突然の記憶喪失と共に、縁もゆかりのない土地に移動してしまう。本人も何故その場所にいるのか、何をしているのかを覚えていないことがある。また、その土地で新しいアイデンティティを作り上げ、過去の自分と完全に異なる生活を送ることもある。
『解離性障害』になる原因
幼少期に虐待、いじめ等による身体的または心理、精神的虐待
戦争や事故、災害などの極端なストレスによる心的外傷
恐怖や深刻な感情的痛みを伴う経験
『解離』は防衛機能
私自身、家庭環境等がきっかけとなり、幼少期に人格を分けた事やストックホルム症候群化したことによって、救われ生存の危機から守られました。体は生命を維持するために「記憶」を消しに掛かる機能があり、生き続けるために必要な防衛機能。
『解離』は“血”が影響している
山田さん曰く、解離性障害は“血”が影響しており、脳神経が細やかに使える血筋という事(私のいとこが完全な多重人格者です)。また、『解離』のメカニズムや感覚を理解できる人も同様だそうです。
わたしの解離症状
私は(今の所)グラデーションタイプで、明確に人格が分かれている訳ではなく、メイン(主人格)のわたしとサブ(交代人格)のワタシの間を行ったり来たりしているボーダーラインが曖昧なタイプ。
上記タイプで一番近いのは「離人症」
・幽体離脱しているような感覚。この世に存在しているモノや人(自分の含め)すべてが幻想に思え、わたしとこの世の狭間には、ベールのカーテンのような境目が存在している。
わたしの位置から見ると、ベールに囲われた世界は「この世、社会」などと呼ばれている場所。わたしは、そのベールの外側からみんなが存在していると思われる世界を眺めているような感覚に陥り、現実感が一切感じられなくなる。
・“自分(自我)”が消えて、なくなる。
物凄くポジティブに言うと、変性意識の状態が続いている感じに近い(解離経験者は、変性意識のリズムが馴染みやすいそうです)。
普通の人は【自分】というものを明確に認識して生活していると思いますが、解離している時は「自分が消えて、わからなくなる」
自分が「存在している」という(生きている)という感覚もなくなるため、モノ(机や椅子など)を触って確認しています(正確にはモノを触ってもそれすらも“虚、幻想”に感じています…)。
私はボーダーラインを行ったり来たりしているタイプなので、家族も友人達も解離傾向にあるという事は誰も気付いていませんでした。本人の私ですら無自覚のまま生きて来ました。
今は、ボーダーラインを行ったり来たりしているだけですが、今後複数の人格が現れる可能性が6~7割あると言われているのでどうなるかな⁉ある一定の条件が揃わないと出てこないと感じるので、そうなった時はそんな自分を愉しみたいと思います。
今後目指すところ
先月(2024年10月)の治療時に、再び解離の指摘を受けてから解離しやすくなり、2週間程解離したまま日常を過ごしていた。
その時に分かった事だが、『解離』すると、体から意識を抜く事が出来、気配や生を消せる事に気付いた。ただそこに、何かの置き物が在るかのように。意識が宿っていない「無」の物体になる。
私が『解離』していることに家族が気付き…
「本当にいなくなるのね… 時たまアナタ(自我)を感じる瞬間はあったけれど一瞬で消えて、すぐに気配がなくなる。出たり入ったり出来るのね」と教えてくれた。
解離するタイミングは、突然『解離』が始まる時もある(トリガーは不明)が、意図的に解離しようと思えば、いつでも解離させられるようになってきた。けれども、戻すことが難しく時間がかかる。なので、実験したい時以外は自発的に『解離』させるのは極力控えている。
今は、本当のわたしがチラっと顔を見せてくれた程度の段階。
本当のわたしが姿を現した時に、顔や表情・雰囲気が変わったらしいが、私自身がその違いや見分けが付いていない。
いずれ、メインのわたしがコントロールをして、『人格と魂(自然魂と外来魂)の切替』が出来るようになるらしいが… 本来の自分がどんな性質・特徴を持っていたのかが分からなく、塞いでしまった能力がどのようなものなのかも見えていない。
今後、私自身が本当のわたしの存在を認識できるようになり、どちらの状態の時に「何が出来て」「何が出来ない」のかを知る事が、次の課題。
『解離性障害の可能性』を指摘されてから辛く苦しく未来なんて感じられない状態でしたが、今は幼少期に得た『解離の術』を何かに使えたらいいなと前向きに捉えています。
― あとがき ー
「多重人格」に興味のある方は、YouTubeで検索すると解離性同一障害の方達の日常などが出てくるので見てみて下さい。人間の精神構造や脳の仕組みに対する理解が深まるかもしれません。
『解離』は、障害と見做されてしまうのかもしれないけれど、様々な個性や特性を持った『人格』がひとりの人間の中に複数存在し、共存することはある意味、物凄く豊かなことなのではないかと感じました。どの人格も「あの時」の私を助けるために生まれた人格で強力な味方でチーム。それにどれも“わたし”
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※本ブログの執筆および関係物理学者 山田貢司氏が発信している情報の引用等は、許可を得て行っています。