トヨタ流、仕事の目的・目標を明確にする7つのポイント(その2)
ポイント4 予算や納期など、制約条件を確認する
ほとんどの仕事には、なんらかの制約条件があります。「なんでも自由にやっていい」ということは、まずあり得ないわけです。
そして仕事の目標(到達レベル)の設定のためにも大切なことは、そうした制約条件を確認していくことです。
たとえば予算や納期など、すでに設定されている目標の要素はないか? 達成すべき目標レベルが上位方針に設定されていないか? 法規やルール、安全、環境、コンプライアンスなど、目標に考慮する必要はないかを考えます。
目標(到達レベル)を明確にしていく際には、こうした制約条件を確認しておくことが重要です。
ポイント5 エンドユーザーまでのつながりを理解する
エンドユーザーまでのつながり、さらには、各お客さまのニーズを考える。すべての仕事はエンドユーザーにつながっているため、ニーズを認識することはあらゆる仕事において大きな意味を持ちます。
自分が仕事として手がけ、作成したアウトプットは、どのようにエンドユーザーまでつながっていて、それを社内外で誰が使うのか?
大切なのは、エンドユーザーまでのつながりに加え、そこまでイメージすること。
そうすることで、目的・目標を明確にできるわけです。
たとえば自動車なら、エンドユーザーが求めているのは「安くて品質のよい車を購入したい」ということであるはず。
だとすると、そのために設計担当者はどんなことを考えておかなければいけないのかがわかります。
そして、そのときに大切になるのが、それぞれのお客さまのニーズを考えること。自分が設計の仕事を手がけたとしても、それがエンドユーザーにたどりつくまでに、多くのお客さまがいます。
そこで自分の設計の仕事が、あとの工程=「お客さま」の間でどのように使われていくのかを考え、必要であればあとの工程に確認する。
そこでなにが求められているのか、意識するわけです。
多くの場合、自分の仕事のすぐあとの工程まではイメージできることでしょう。
しかし実は自分の仕事は、エンドユーザーにたどりつくまでの、さまざまな工程でお客さまを持っています。
そのことを、できる限りイメージすることが重要です。
自分のアウトプットがどこで使われ、それぞれの工程でなにが要望されているのか、広くニーズを把握していく。
そうすることで、エンドユーザーにも、それぞれの工程でも評価される、いい仕事ができるようになります。
ポイント6 目標は「QCD」などの視点で考える
「QCD」とは、「クオリティ(quality 質)」「クオンティティ(quantity 量)」「コスト(cost) 価格」「デリバリー(delivery 納期)」のこと。
目標はQCDの視点で考え、それらが定量的で、測れるのかをも考える必要があります。
QCDの切り口で考えると、目標はモレが少なくなります。
また、可能であればそれを定量的にすることで、目指すレベルが明確になるのだそうです。また、法規やルール・安全・環境・コンプライアンスなどの項目を考える必要のある仕事もあります。
QCDは、さまざまな仕事に当てはめて考えることが可能。それが、的確な目標を設定する際のヒントになります。
ポイント7 ベンチマーキングできるものを考える
仕事の目標を考えるとき参考になるのが、他の同じような仕事や他部、さらには他者をベンチマーキングすること。
まずは自分自身で、同じような仕事を過去にやったことがないかと考えてみます。
もしあるのなら、それは今回の仕事の目的や目標を設定するにあたっての参考になるわけです。
また、同じような仕事をしている他の部署、グループ、他社についてもベンチマーキングできないか、考えてみることも大切です。
参考書籍:『トヨタ公式 ダンドリの教科書』(トヨタ自動車株式会社 業務品質改善部編、佐々木眞一監修)
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