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[事例]行動指針を浸透させる施策を実行した話

こんにちは!CCO(チーフ・カルチャー・オフィサー)の竹谷です。

アンドデジタルの全社会議には設立当初から実施している『BeMAX!談義』という名物コンテンツがあります。
これは行動指針であるBeMAX!を浸透させるために始めました。

※行動指針BeMAX!についてはこちらの記事でお話しています。

簡単に言うとZoomのブレイクアウトルームを使い、BeMAX!について話すというもの単純なもの。今回はこの『BeMAX!談義』ができた背景とその改良プロセスについてお話していきますね。

「企業理念や行動指針を浸透させたい」と考えている方は必見です!

それでは、早速いってみましょう!

結論:行動指針を誰もが想起できる状態となり、自分たちのアイデンティティとなった

行動指針は理念やミッションを達成するための全社員の行動基準。

これらを定めている企業は多いと思いますが、それがなかなか浸透せずに掲げてあるだけになっていることは多いのではないでしょうか?

今はVUCA(ブーカ)と言われる未来予測が困難な時代となっていますので、誰かの判断をいちいち仰ぐのではなく、現場ごとに正しい判断をすることが求められます。
またリモートワークが広がってきたため、社員が実際にどんなことをしているのかを見ることはできません。

弊社も完全リモートワークとなるため、この行動指針の意図を正しく理解し、誰もがそれらを無意識に実行できるようにするのが重要でした。

BeMAX!談義を通じて各々が行動指針について考える機会を得られました。

結果として、
「あの人のこういう行動は本当にBeMAX!だ」
「顧客の成果のためにBeMAX! to Speedで対応しよう」
BeMAX! to Challengeだから、新しいこともやってみよう」
「この問題もBeMAX! to CREWの精神でみんなで乗り切ろう」
と行動指針を意識した発言や動きができるようになりました。

さらに同じグループ会社から見ても「アンドデジタルといえばBeMAX!」というイメージを持たれるようになりました。

実行プロセスとポイント

それでは、ここから私たちが実行してきたプロセスをお話していきますね!

0.背景(Before)

まず、私たちは前回の記事でお話したように全社会議を通じて、全社員が「一枚岩」になること、そして、設立して間もないため、理念や行動指針といった共通概念を浸透させたいと考えていました。

そして、膝を突き合わせて話すような「平場感」のある雰囲気で実行できる方法を検討しました。


1.初回設計

一枚岩への最初の一歩はお互いを知ることです。
ただ、「自由に会話してください」とオープンにしたのでは会話は広がらず、各々のコミュニケーション力に依存してしまいます。
そのため、このコミュニケーションの取り方の設計が重要になります。

私たちの場合は、行動指針の浸透させるために思い切って会話のテーマを行動指針のBeMAX!にしました。
全員の共通話題であり、これから深く考えてほしいことになります。

また大人数で話すとなるとそれはハードルが高くなるため、Zoom機能である「ブレイクアウトルーム」を使い、少人数に分けて話しやすくしました。

ただ、これだけではまだ不十分です。
ブレイクアウトルームでわかればときに発生する問題は誰から話し始めるか、またその会話を進行するファシリテーターがいるかという点です。
これを解決するためにファシリテーターを決める基準と、具体的な進行方法を事前に決めておきました。

これにより誰がファシリテーターを実行しても、問題なく進行できると考えました。

ファシリテーターを決める基準(お題)を毎回提示
誰になるかはわからないドキドキ感があります


具体的な進行方法はこのように設定しました。

誰でも進行ができるように具体的な進行方法を提示
時間の目安も置くことで余ってどうしようということも防げる

さらに、テーマのBeMAX!についてですが、自分のことを話すのではなく、自分以外の他の誰かの行動を共有するというものにしました。
これは例えば4名グループで分かれたときに自分の話をすると他の3名のことを理解することになります。
しかし、他の誰かの話をすると自己紹介で自分以外の3名と紹介してくれる3名となり、合計6名分のことを知ることができるからです。

発表者に他の人の行動に興味をもってもらうことや他部署への理解を深めるというのも狙いを持っておりました。

そして、ここでも参加姿勢を設けました。
ブレイクアウトルームに分かれてしまうと自分が介入することはできないので、各々の意識が大事になると考えたからです。

参加姿勢は「お願い」として提示することにし、毎回伝えています。

まず「楽しみましょう」という気持ちを持つことが大事ですね!

このように事前に起こりそうな問題を踏まえた設計を行いました。
これで本番に臨みました!


2.結果

結論かなり好評でした!
企画者としては不安でしたが、みんな楽しんでもらえて良かったです!

実施後にアンケートを行いましたが、
「誰となるか毎回ドキドキしています」
「分かれて話すの楽しいです」
など、ポジティブな声が多かったです。

ランダムで誰とペアになるのかがわからないドキドキがあり、普段なかなか話す機会がない方と話すことで新しい一面が見えたり、こんなBeMAX!あるんだという発見が多かったです。

ただ、一方で
「毎回違うメンバーになると、15分だけだと覚えきれない」
「よく話す人と一緒になると面白みがない」
「入社してすぐだと他の人のことがわからない」
などの意見もいただきました!

ネガティブなようですが、もっと良くしてほしいという改善要望だったので、非常に嬉しくなりました。


3.アップデート

いただいた意見を参考に以下の内容を追加しました。

  • 談義メンバー変更を毎回ランダムから1ヶ月を1つのタームとする

    • 1ヶ月にすることで4回ぐらい話すことになるので、これでしっかりと覚えることができる

  • メンバー構成を毎回ランダムではなく、意図を持って設計する

    • 構成を管理職+メンバーとし、管理職同士が一緒にならないようにする

    • 3ヶ月は同じ人と一緒にならないようにする

  • テーマのBeMAX!の粒度を「to Speed」「to Challenge」「to CREW」まで細かくする

    • 毎週変更することで意識する部分を変える

    • 「マイセルフ」を追加し、他者のことではなく自分のBeMAX!について話すことができるようにした

  • 入社したての方へ対応

    • ファシリテーターが当たらないようにする

    • 発表の順番が最後になるようにする

    • 発表内容は自分の意気込みなど自分の話をしてもらう

このような感じになりました。
結果当初設計した意図がきちんと反映し、効果的な施策になりました。

更に最近では半期ごとに実施される方針発表があります。
これもBeMAX!談義に混ぜちゃおうということで

方針って一回話しただけでは忘れてしまいますからね汗

方針を意識しつつ、自分が実施しているBeMAX!なアクションを話す場を設けたりもしました。

これについてはまた別の機会で話しますね!


実施する目的が一番大事ですね!
それに合わせて設計するのがよいでしょう

今回は弊社の名物『BeMAX!談義』についてお話しました。

1年以上続けていますが、他の方のBeMAX!なエピソードを聞くのは本当に心が温まるし、こんな仲間と一緒に仕事ができていることを誇りに思います。

このBeMAX!という素晴らしい文化が継続・パワーアップするようにBeMAX!談義もアップデートさせていきます。

最後までお読みいただきありがとうございます!
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