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災害時における前提条件の見直し、DX化後の前提条件の見直しについて
9月ももう終わりですが、避難訓練での前提条件の見直しが必要なものが多いと思ったのでタイトルのことを思い作成しています。
私の仕事上、やはり1%でも可能性があることを排除するという危機管理の観点から思うところであるので、日本国内の多くの方からしたら未知の部分もあると思いますので意見が合わないという方も多いかもしれません。
また、国や地方自治体含めて対策をしているところがほぼ皆無ですので、その点でも難しい部分があるように思います。
とはいえ、天災という点、人災とう点も踏まえて、また、2022年から総務省が発信している最悪の想定や、宇宙天気予報士の制定なども含めて検討するものの一つとしていただければ幸いです。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000811921.pdf
総務省報告2022年4月26日
その点を考えた上での防災訓練の企画として、電気関係機器が1ヶ月程度使えなくなる想定を基に以下のような訓練を実施することが考えられます。これは、電源、ガス、水道、携帯電話など、インフラ全般が使えない状況での生活や業務を体験するものです。
防災の専門家と以前少し話したことをベースにしていますが、これ以外にも検討するべきところはあるかと思います。
訓練の概要
目的: 長期間のインフラ停止を想定し、対応力と準備力を向上させる。食料、医療、コミュニケーション手段の確保が主要課題。
訓練前提条件
電気: すべての電気機器が停止。発電機も使用不可とし、照明や冷暖房、冷蔵庫などが使えない。
水道: 水の供給がストップ。水の確保方法(井戸や備蓄水など)を模索。
ガス: ガス供給停止により、調理や暖房ができない。代替手段を使用。
通信: 携帯電話、インターネットは使用不可。人力による連絡手段の確保を検討。
訓練項目
ライフライン確保
水の確保: 飲料水や生活用水の確保方法を訓練。雨水や井戸水、ストックの活用法を学習。
食料の備蓄・調理: 非電化調理器具を用いた調理訓練。保存食の効果的な利用。
代替エネルギーの利用: 電気を使わないエネルギー源の活用方法。
医療対策
緊急時の医療対応: 電子カルテ含め、医療機器が使えない場合の応急処置を学習。特に電気に頼らない救急用品の使用法。
薬品や医療器具の管理: 保存が必要な薬品の保管方法や必要最低限の医療設備の確保。
コミュニケーション手段
代替通信手段の活用: 伝言板、直接の使者による情報伝達方法の訓練。
地域の協力体制の構築: 地域住民との連携強化を図り、相互支援体制を整備。
避難・生活環境の管理
避難場所の確保: インフラが使えない状態での避難所運営をシミュレーション。特に水や食料の配分、衛生管理などを考慮。
生活の工夫: 照明がない環境での生活方法、体温管理や衛生管理の訓練。
経済活動のシミュレーション
企業の業務継続訓練(BCP): 電気が使えない状態での業務遂行方法を模索。手書きによる記録管理や現金取引の実施方法など。
終了後のフォローアップ
訓練結果の共有: 各チームで実施した対策の成功点や課題点を共有し、改善点を見出す。
地域全体の防災計画の見直し: 訓練を通じて浮き彫りになった問題を反映し、防災計画をアップデート。
このような訓練は、長期間のインフラ停止時における生活や業務のサバイバルスキルを高め、地域や企業の災害対策力、レジリエンスを向上させることが期待されます。
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![石川裕也 行政書士 CCMO](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5158216/profile_0c960ebaadbe502398265030f42668b4.jpg?width=600&crop=1:1,smart)