「働くを考える」を続けていこう。 ~20××年問題に向き合おう~
みなさん、お元気ですか!
「働くを考え、働く人を支援する」を終の仕事と決め、ゆるゆると米子で現役継続中のくろちゃんです。
ティラノサウルス約300頭が、今年も故郷大山に集結!
「いみがあるとはおもえない」ことに意味がある。参加ティラノサウルスたち、スタッフさんたち、お疲れさまでした!
はて、ティラノもキャリアで悩むのだろうか。群れの異動とか、ボス争いの悩みとか。。。
20××年問題多すぎない?
さて、今年起きているのは2024年問題。長時間労働の上限規制が2019年4月から大企業に、2020年4月から中小企業に義務付けられました。そして5年の猶予期間のあった物流業にも2024年から適用され、ドライバー不足によりモノが運べなくなる問題。建設業、医療系でも同様で人出不足による様々な問題が顕在化すると言われています。
もともとこれらの業種では、働く人の長時間労働に頼って事業が組み立てられていたのであって、業界の中にいる人たちには分かっていたこと。
そして、それらのサービスを受けていた僕たちは、それが当たり前だと感じていたこと。事業者側だけの改革では変えられない課題であったことは間違いなく、サービスの恩恵を受ける側の理解が深まることが必須です。
そして2025年問題が目の前に
少し重たい話になるのですが、避けては通れない現実の話です。もうすでに始まっていますが、介護の世界で確実に発生する問題で「介護クライシス」とも言われています。
団塊の世代(第一次ベビーブーム)と言われる1947年~49年にかけて生まれた世代が、75歳以上の後期高齢者となります。この世代は出生時が約800万人の大集団で、含めると国民の75歳以上が2025年には3500万人になると見込まれています。国民の4人に1人の割合を確実に超えていきます。
また、要介護認定を受ける割合は、74歳までは一般的に約3%程度なのが75歳以上は約23%に跳ね上がるそうです。つまり国民4人に1人の割合のさらに23%の人たちが要介護認定者となるのです。人口にして約700万人、2030年には900万人との試算もあります。
さらに2040年問題もやってくる
またまた重くなってすみません。でも現実なのです。
先に書いた団塊の世代のジュニア(第二次ベビーブーム)世代が65歳以上になる年です。
こういった超高齢化社会で発生する問題で、社会保障費を中心とした社会的影響は多く言われていますが、働く場所である企業経営にも大きな影響を及ぼします。労働人口が減少しますので人材不足や採用難で企業力が低下し、事業継承も困難になってきます。
日本企業の90%はこれらの影響を受けやすい中小企業です。定年過ぎてバリバリ働きたいと願っていても、働く場所が減っていくということです。
働きながらの介護はこれからの時代困難
現在の団塊ジュニア世代は50歳ちょいのバリバリ責任世代です。その方たちが介護と仕事の両立に悩むことの損失は大きいです。日経記事によると、「介護離職」よりも「両立困難による労働生産性低下」の影響が大きく、2030年に9兆円以上の経済損失(経産省統計より)となるそうです。
人口統計からくる様々な問題は、ほぼ確実に現実なものとなります。
介護職員の育成は必須な課題なのにも関わらず、地元米子市の某介護職養成学校のクラスは生徒が集まらず2年後閉鎖という判断に追い込まれました。
社会で見守る、教育で育てる
時間のかかる問題ですが、もう始まっている現実です。まずできることをやるしかありません。孤独にならない、孤独にさせない。お互い様の気持ちで助け合う寛容なコミュニティ。なにより大切なことは、早くから教育に福祉関連を組込み広めていくことだと思います。祖父母と同居したり、人の老いていく姿を間近に接する機会の少ない子供たちには、教育や体験を通してでしか介護への理解は深まりません。ITやお金の仕組みを説く授業は小学校から始まりました。IT、金融、福祉が教育の3本柱でもいいくらいです。
超高齢化社会を、「支える側、支えられる側」という分断的発想が生まれないようにしたい! まじそうおもうのですよ。
ではでは。。。
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