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再掲【詩】霧の朝に思うこと〜シロクマ文芸部〜
霧の朝、というと
noteを始めて2作目の投稿を思い出します。
出した直後に失敗を見つけ
急いで下書きに戻して編集し
それでOKだと思ってしまったもの。
後日気づいて再度公開ボタンを押したものの
すっかり過去の産物と化してしまったもの。
そんな、誰の目にも触れずに終わった不憫な詩。
タイトルはまさにの「霧の朝~」だから
この機会に再掲したいと思います。
と言いつつ、ちょっと手直ししましたが。
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人生は「面倒くさいこと」でできている
そう理解しているはずなのに
時々、何もかも投げ出してしまいたくなる
全部を忘れて、空白の中に逃げ込みたくなる
けれど
けれど思うのだ
きっと私は飽きてしまうだろう
何にも束縛されない真っ白な空間で
自由に四肢を伸ばし深呼吸してみても
きっとすぐに、私は飽きてしまうだろう
要領が悪くて、あれもこれも不確かで、
まどろっこしくて、ため息の連続で、
でもそんな面倒くささが、
きっと恋しくなるだろう
つくづく人間は、無駄が好きなのだと思う
面倒くさいくさいと言いながら、
関わる何かに癒される
くだらないあれこれに一喜一憂しながら、
自分という存在を噛み締める
そう、つくづく人間は、
自分こそが面倒くさいものなのだ
でもそういうことが
きっと愛しい何かなのではと感じる
きっとそれこそが
生きてるっていうことじゃないだろうかと
霧の朝にそう思う
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小牧さんの企画に
ありがたく便乗させていただいて。