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【詩】最後の日〜シロクマ文芸部〜

最後の日は憧れ
この世界には
超えられない大きな壁が多すぎて
あなたを見ることも
あなたを聞くことも
あなたを感じることも
時としてままならない
伸ばした指先に触れるのは
大概行く手を阻む冷たい壁で
あなたの温もりに届いた日など
もう忘れてしまいそう
でも私は夢を見る
最後の日の
最後の瞬間に
私の指がそっとぎゅっと握るものが
あなたの手でありますように
その温もりにきっと
一番幸せな微笑みが生まれますように
ありえるかもしれない
ありえないかもしれない
でもそう思って生きていくのは
なんだか擽ったくて楽しい
あなたの熱を手繰り寄せるようで
指折り数えて待っていたくなる
瞬くような私の時間の中で
それはいつまでいつまでも
煌めきの余韻の中にあるだろう
だから
だから
最後の日は憧れ


寂しいようで寂しくない。
幸せになれる言葉ができました、私的には。
小牧さん、
今週もありがとうございました。


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