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【詩】まっしろな朝あなたに
まっしろな芝を踏んでいく。
氷の粒が靴底で砕け散る。
サクサク
サクサク
サクサクサク
重なる音が世界を満たせば、
まっさらな心が目を覚ます。
サクサク
サクサク
サクサクサク
恥じらって、
はにかんで、
だけどやっぱり
言わずにはいられない。
サクサク
サクサク
サクサクサク
連なるリズムが背中を押せば、
私は振り返ってあなたを見つめる。
サクサク
サクサク
サクサクサク
言葉が生まれて、
言葉が弾けて、
言葉が降り注ぎ、
まっしろな世界の中で
あなたへの恋文となる。