【詩と日記】そこにあってそこにないもの
ひとかけらの霧を
掴んでガラスに閉じ込めた
ああ、
僕のきみ
大事な大事な僕のきみ
真っ白な吐息が
戸惑って
たじろいで
恥じらって
いつまでもいつまでも
甘く香った
って
そう思っていたい
思わせていてほしい
ああ、
僕のきみ
大事な大事な僕のきみ
なんて残酷で
例えようもなく美しい夢だろう
今朝は霧でした。
小さい頃から霧が好き。
知らないどこかに通じているような、
大切な何かに導いてくれるような、
そんな気がしてならないのです。
現実逃避かもしれません。
霧が晴れた時に見える景色は
決して美しくないかもしれない。
でも今だけは、
霧の中だけは、
素直になれるような気がするのです。